約 705,206 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/12198.html
登録日:2012/10/03 Wed 01 29 07 更新日:2024/08/13 Tue 07 18 25 所要時間:約 45 分で読めます ▽タグ一覧 それも私だ だいたいこいつのせい ひどい動機 ぶれない人 みんなのトラウマ やべーやつ カラフルな項目 クソコテ クトゥルフ神話 グレートファーザー ゲーム サディスト シャドウ シャーデンフロイデ スパルタ教師 タコ チクタクマン チート トラウマメーカー トリックスター ニャルラトホテプ ネガティブ ネタバレ項目 ネットイナゴ ヒトラー ペルソナ2 ラスボス ルサンチマン ロンギヌスの槍 三毒 不死 不滅 俺ら 傲慢 全ての元凶 勝てる気がしない 化身 名悪役 嘲笑 噂 山野井仁 底なしの悪意 影 心の闇 心理学 悪意の塊 悪意は感染するということだ。 愉悦部 所要時間30分以上の項目 普遍的無意識 月に吼えるもの 根絶不可能 混沌 清々しいまでの外道 滅ぶべき存在←滅ばれると人類が困る 濃すぎるキャラクター性 無貌の神 煽り屋 父親 狡猾 破滅 粘着 終身名誉ド畜生 自分自身 認知の歪み 誰がここまでやれと言った 身勝手な人間達 逆オヤジ狩り 這いよらない 這い寄る混沌 邪神 黒幕 フハハハハハハハハハハハハッ!! お前たちはひとつ大きな事を学んだぞ。どうにも出来ないこともあるという、世の理をだ! 私は、お前たち全ての人間の影だ。 人間に昏き心がある限り、私は消せん。 這い寄る混沌の、最後の試練を受取れ!! ※以下『ペルソナ2 罪/罰』のネタバレを含みます 『ペルソナ2』における全ての元凶にしてラスボス。『ペルソナ2』の過酷な展開は大体コイツのせい。 モチーフはクトゥルフ神話に登場する同名の邪神ニャルラトホテプ。 ちなみに初出は前作『女神異聞録ペルソナ』である。 CV:山野井仁 ●目次 【概要】 【人格】 【能力】シャドウメタル 【対抗策】 【各作品での行動】◆異聞録篇 ◆罪世界(向こう側) ◆罰世界(こちら側) 【劇中での化身】◆ゴッド神取 ◆羅喉 ◆伯爵 ◆聖槍騎士団「ロンギヌス13」 ◆アドルフ・ヒトラー/フューラー ◆名無しの少女 ◆橿原明成(偽) ◆ニャルラトホテプ(ペルソナ体) ◆神取鷹久 ◆御前 ◆周防達哉(偽) ◆無貌の神 【ラスボスとしての形態】◆ニャルラトホテプ・月に吼えるもの ◆グレートファーザー ◆ニャルラトホテプ・這いよる混沌 【余談】 【概要】 人類が共有する普遍的無意識のネガティブな領域を司る存在にして、その領域そのものの擬人化。 主人公の導き手を称する“人間の創造性の化身”フィレモンとは対極にして表裏一体の関係にある“人間の破壊性の化身”。 そのフィレモンの言葉を借りるなら「悪魔のように残酷な自分」、登場人物の一人である天野舞耶曰く「恐ろしく皮肉屋で、悪意に満ちた、とても大きな存在」。 即ち人類が等しく共有する最悪にして必要不可欠の「仮面(ペルソナ)」である。 劇中でちょっかいを掛けてくる際の姿は、『罪』では黒須淳の父・明成。『罰』では七姉妹学園の制服を着た周防達哉。 ……が、共通して金色の瞳を持ち、表情は嘲笑がデフォな、本物とは色々かけ離れた悪人面をしている。 【人格】 善悪問わずあらゆる存在を嘲笑し、他者を上から目線で否定して蹂躙する傲慢で卑劣な性格。 人心を知り尽くしたうえで尚、理想や可能性、絆といったものはおろか現実や妥協、孤独といったものまで、正も邪も誰かが尊んでいるもの尽くを無価値と断じ、その不完全さを証明するがごとき皮肉に満ちた策謀を張り巡らせては人々の営みを嘲笑う、底無しの悪意の権化である。 「日常や現実の破壊」「革命の煽動」といった餌を撒いて人々を誘導し、自らの手で破滅の引き金を引かせるのがニャルラトホテプの常套手段。 現実に不満や絶望を抱いている人間達に「力」を与え、彼らの暴走が人々を感化するよう仕向けて、人類全体が破滅に向かうように促していく。 劇中では、人々の間に流れる「噂」を次々に現実化させることで世間を混乱の渦に陥れ、妄想と現実の境界をあっけなく見失っていく人々を嘲笑いながら、想いを実現させる人間自身の力で世界を滅ぼさせようとしていた。 ニャルラトホテプがクトゥルフ神話上において「特定の姿を持たず、関わった者には叡智を授けるがその後確実に破滅をもたらす神」であることを考えると、その本質をこれ以上なく言い表していると言える。 ちなみに、ニャルラトホテプの存在意義は、あくまでもフィレモンと同じく「人の自己確立」。 本編での様々な策謀も、全ては人類が真に完全な存在になり得るかを測る「試練」であり、決して滅ぼしたり苦しめることが主目的ではないのである。 ……こう言うと、あたかも人類のためを想うがゆえに敢えて悪役を演じる献身的な求道者のように聞こえるかもしれないが、そんなことは全くない。 大事なことなのでもう一度言います。 そ ん な こ と は 全 く な い。 むしろコイツを最悪たらしめる大きな要因の一つがこの存在意義だと言って良い。 そもそもの問題として、コイツらの求める「人の自己確立」、真に完全な存在とは何かが、改めて考えるとものすごく無理難題である。 ざっと少し考えただけでも、善も悪も光も影も全ての価値観を何一つ否定せず統合し、しかもそこに一切の矛盾を生じさせず、更に如何なる変化にも決して揺るがない……現行人類としてはこう言わざるを得ないだろう。「無茶振りも大概にしろ」と。 そして、ネガティブマインドの化身であるコイツがそのために繰り出す「試練」こそが、あらゆる存在を嘲笑し、上から目線で否定して蹂躙することなのである。 つまり、否定と揚げ足取りをし尽くした果てに、(もしも人類がそんなものになり得るのであれば)真に完全な存在が現れる「はず」という、岩の角を削り続けて真球を作らんとする打岩の修行の如き論理。 または、「お前らのためにダメ出ししてやってるんですけど?」 当然のことながら、そんなトライ エラーはいくらやっても足りる訳がない……即ちコイツの繰り出す試練には「キリがない」のだ。 そして、特に性質が悪いのは、この無茶な目的にもえげつない手段にも理があるところ。 手段に関して言えば、「至らぬところの指摘を受け入れ、それを改めていく」こと自体は、確かに人がより良く生きようとするうえで必要なことである。試練こそが人を磨くというのもよく聞く言説であり、頷く人も多いだろう。 ニャルラトホテプの課す試練は、決してそこから外れるものではない。外れて見えるとするならば、悪意に支えられた徹底ぶりがあまりにも極端だからである。 目的に関しては、ポジティブマインドの化身であるフィレモンも同じ存在意義を持つという時点で何をかいわんや。 究極のネガティブとは即ち究極のポジティブとの表裏一体なのである。まさにズバリ言ってしまえば、普遍的無意識の裏と表。 もっとも、きっかけを与えた後は人間を見守るというフィレモンとは違い、ニャルラトホテプは積極的に人間を悪意に晒し奈落に引きずり込む。 また、ネガティブマインドの化身であるコイツは、「結果が全て」「実らない努力は只の徒労」「頂点以外は底辺と同じ」といった、あちこちでよく聞くような意識高い系の論理の如く、過程を一切評価しない。 主人公たちがどのように成長しようとも答えを得ようとも、人類が真に完全な存在になっていないという時点で、コイツにとっては等しく無価値な過程に過ぎないのである。 トドメに、「人の保全・守護」にも一切興味がないので、人々が自己を確立できずに破滅しようとも、それを皮肉って嘲笑う始末。 如何にすれば人の神経を逆撫で、激昂させ、絶望に叩き落とせるかを熟知しているので、煽る時のイキイキっぷりは相当なレベル。 人の心が抱える暗黒面そのものであるため、完全に消滅させる手立ては人の心から影がなくなること以外にない。 しかし、光がある限り必ず影は生じるので、こいつが出てきたら片っ端から叩いて引っ込ませるというモグラ叩きをするしかない上に、何度倒しても人が人である限り滅ぼすのは不可能。 人が人として存在する限りニャルラトホテプもまた文字通り不滅であるため、否応なく共存していかざるを得ないのである。 と言うか、実際のところはこの表現でもまだ充分ではない。 この説明だけだと、人が人である限りコイツが存在し続けるのは不可避なものの、コイツ自体はひたすら害悪なだけの不要な産廃であり、存在してはならないものかのようであるが、実はそうではない。 冒頭でも触れたとおり、コイツは人が人であるために必要不可欠の「仮面(ペルソナ)」なのである。 何もかもを破壊し否定するということは、良きものを破壊し否定することであると同時に悪しきものを破壊し否定することでもある。 むしろ、忌み嫌い恥じるべき対象としての"罪"、怒り憎み抗うべき対象としての"悪"という観念はコイツの存在によって生じていると言っても良い。 "善"そして"正義"と呼ばれる概念のうち、良いと思うものを尊び肯定する心がフィレモンによるものだとすると、悪いと思うものを忌み否定する心はニャルラトホテプによるものと言える。 平たく言えば、人が持つ正義感や良心の根源(少なくともそのうちの欠かせない一つ)でもあるということ。 コイツの存在が無ければ、人は現在"悪"と認知している諸々の事柄も"悪"と認知できず全て無批判に受け入れ肯定し、ただ流されるだけの存在になり果ててしまう。 悪だと思うものを否定しなければ人は自ら正しいと思う道に立てないし、新たなる創造は既存の何かを破壊しなくては成しえないのだ。 『罰』終盤においてコイツは自らを為す三つの毒として「怒り」「無知」「執着」を挙げた。 それらこそがニャルラトホテプを織り成す根源であることは紛れもない真実である。 しかし、一方で「怒り」がなければ、人は悪に対抗できない。 「無知」を知らなければ人は何も知ろうとはしない。 「執着」が無ければ人は何事も成そうとはしない。 自らの無知を知る『罰』の大人たちと一人の少年は、敢えて怒りと執着を身に宿したままコイツとの最終決戦に挑み、そして自らと世界の未来を勝ち取った。 その詳しい顛末は後述するとして、この一連の流れを別側面から見ると"影、そしてその化身であるニャルラトホテプは、決して光が存在するための代償として受け入れねばならない害悪などではなく、それ自体が人が人であるために必要な存在である"ということである。 そして、自らをも嘲笑うニャルラトホテプは、自らに抗しようとする者たちに自らの司る負の領域を不要な害悪だと認知し断じさせるように、喜悦さえ交えながら精力的に煽動する。 あたかも影の存在を認めて乗り越える「影の受容」を勧めているかのようだが、その実は影の持つ意義を否定させる「影の拒絶」の煽動に他ならない。 コイツとフィレモンが生じた事が人を人たらしめた原因なのか、それとも人が人になった結果としてコイツらが生じたのか、それは分からない。 ただ、確実なのは人が人として紡ぐ営み全てとコイツらの存在及び所業はどこまでも不可分であるということ。 つまり、仮にコイツを完全に滅ぼそうと思うのならば、世界から人と呼び得る心の持ち主全てを残らず皆殺しにして消し去るしかない。別に人類全てがあらゆる矛盾を超克した完全な存在になるんでも構わんけどな!なれるもんならな! そして、コイツの『罪』『罰』本編での腐ったドブ泥のような所業全てはこの自らの人にとっての必要性を知りぬいたうえで効果的に矛と盾として駆使したものである。 厄介ってレベルじゃねえぞ! これらの性質故に「ペルソナシリーズ最凶最悪の愉快犯」とも称される。 【能力】 作中では「噂が現実化する」現象を発生させている。 コイツの仕業で、珠閒瑠市は強い想いが実現する普遍的無意識の領域と混ざり合った異界と化した。 その影響範囲及び強制力は凄まじく、どんな荒唐無稽な事象でも珠閒瑠市で噂として広まりさえすれば確率はもちろん因果関係をも無視して具現化し、地球全土はおろか天体現象にさえも干渉可能。 さらに、「神話」や「伝説」までも、昔から人間が伝えてきた「噂」として扱っているため、現実化の対象内となる。確かに言われればそのとおりなのだが、その解釈スケールの飛躍はちょっとズルくないです? 噂は悪魔の間で流れるものでも現実化可能だが、これは『ペルソナ2』における神や悪魔が普遍的無意識(人の心の中)から生み出された存在である事も影響していると考えられる。 化身の一柱であるヒトラーフューラーは、その絶大な権能を「運命を嘲笑うニャルラトホテプの力」と評した。 源が「噂」であるが故に『真実から生まれた噂』なのか『噂から生まれた真実』なのかさえも判別が不能。 実は、プレイヤーの神の視点で見たプレイ範囲での出来事に限っても、よくよく考えると果たして本当に噂の現実化によるものなのか、そうだとしてどこにどの程度影響を与えたのかはっきりと断言できない事象が幾つかある。 代表的なものは『罰』の中盤、鳴海区壊滅と共にオシャカになった店舗の営業再開。 フランス料理店「クレール・ド・リュンヌ」と宝石店「パパラチャ」の2店舗は、プレイヤーが「それぞれ青葉区と港南区で営業を再開したらしい」という噂を流すことによって本当に営業を再開させることができるのだが、実際には何が起きていたかによってその事象の裏にある真実が変わってくる。 ①実は、両店舗の店主が鳴海区壊滅に巻き込まれて死亡していた場合→後述のルールにより、営業再開後の彼らは物語中盤までの本人ではなくニャルラトホテプの化身という事になる。要するに伯爵や神取のお仲間。 ②店主たちがエボニーのバーテンさんのように事前に脱出していた、又は壊滅に巻き込まれはしたものの命だけは助かっていた場合→店主たちは紛れもない本人であり、噂の現実化は「突然現出した新店舗」「店主の大怪我の完全治癒」といった諸々の不思議とそれを不思議と思わせない認知の操作部分に影響したことになる。 ③店主の生存どころかどう見ても早すぎる営業再開にも噂の効果は関わっていない→勿論のこと可能性としては極めて低いが、実は絶対にあり得ないとは言い切れない。偶々彼らが店舗の移転や2号店の出店を秘密裏に進めており、不屈のバイタリティで以って既に概ね完成していた新店舗で営業を再開した……という可能性である。この場合、プレイヤーが流した噂は只の事実を後追いで流布したに過ぎないことになる。 そして、実際に何が起きたのかはゲーム中では一切語られないので、主人公である天野舞耶達一行はおろかプレイヤーにも分からない。探すと他にもこういったケースはちょくちょくある。 人格や行動などにも影響し、基本的に人類がこの力に抗うことはできない。 加えて、この力の本質は人々の「願う心」よりも「信じる心」の方にあるので、噂の内容に反発心を抱いたりこんな現象の実在を知ったりしたらそれはそれでドツボに嵌まりかねないステキ仕様。 『罪』の終盤に流れる地上滅亡の噂を例にとると、 自分らを選ばれし者と称して滅亡の到来を望む連中 「何とか地上滅亡を止められないのか」と悩む心ある人たち 「噂が現実化している」という真実を知る主人公たち の全てが「マイヤの託宣が成就すれば地上が滅亡する」と認知することで、その現実化に加担してしまっている。どうしろと言うんだ。 ただし完全無欠の力というわけではなく、ある程度「噂」が拡散しないと効果が発揮されず、荒唐無稽な内容ほど「噂」と呼べる規模まで広めるために周到な下準備が欠かせない。 即ち、「成立までに時間と手間がかかる」という欠点を抱えている。 もっともこの欠点にさえも先入観の罠があり、確かに時間も手間もかかるのだが、それは必ずしも「噂として広まっていくのに時間がかかる」ことを意味しない。 つまり、「街で囁かれる噂に対してアンテナを張っておけば事前に察知できる」とは限らないのだ。 作中の例を取ると、『罰』で噂の現実化を利用する敵組織・新世塾は、 JOKER事件による社会不安の醸成 カリスマ占い師「ワンロン千鶴」という“インフルエンサー”の創出 といった下準備には月単位の膨大な時間と大量のリソースを費やしているが、両者が揃ってからの「JOKER呪いをした者がJOKERになる」という「噂」はワンロン千鶴のTV番組での発言後、ほぼ一瞬で広まりきっている。 ここで言う「噂」の本質は伝言ゲームそのものではなく、それによって生じる各人の認知であるため、ある発信を不特定多数が同時に受け取り認知してしまえばそれで現実化すべき「噂」として成立してしまうのだ。 この瞬間的な情報の拡散は、SNSが発達を遂げた現在の方がむしろイメージしやすいだろう。所謂「バズる」とか「炎上」とかいうやつである。 そして、不安と欲望と混乱の拡散が流れに乗ってしまえば最後、爆発的かつ連鎖的に影響が伝染し続け、妄想による現実の侵食を食い止める事は不可能となる。 その他の欠点としては、「噂」でさえあれば現実化の対象がほぼ無差別で、敵対者(主人公)にとって有利に働く噂さえも現実化してしまう点が挙げられる。 後述の"伯爵"のような化身を見る限り、そういった影響さえもニャルラトホテプの愉悦のスパイスに過ぎないのだろうが。 ちなみに、フィレモンが弱体化し例え消滅しようともコイツには影響がない。 何このチート。 シャドウ 感じるぞ…お前と、もう1人のお前を。 俺はお前の影…見ることはできても消せはしない ニャルラトホテプによって具現化した、主人公勢の多重存在。 邪悪で攻撃的な笑みと怪しく輝く赤い瞳が特徴。 『罪』では、「周防達哉ら5人は仮面党のテロリスト」という噂に対抗して「周防達哉ら5人はテロを止めようとしている正義の味方」という噂を流した結果、前者がシャドウとして現実化した。 続編の『罰』では、終盤ニャルラトホテプの仕掛けるゲームの駒として召喚され、パーティメンバーの心を揺さぶってくる。 ついでに、引っ掛け問題でプレイヤーの心も揺さぶる。(*1) また、『罪』のシャドウは噂によって「本体の偽物」という設定も与えられているので、本体がシャドウを否定したままでも倒せるが、一方では本体不在のまま他者がシャドウを否定し打倒した場合、本体が廃人化するという特性も持つ。 この特性は、『罰』で折に触れて示唆される「光がそうであるように、影もまた人を人たらしめるうえで必要な概念である」ことの一端を示している。「光」が差せば「影」は必ずどこかに生じ、「影」がなければ差す「光」も無いのだから。 ニャルラトホテプの影響をダイレクトに受けているためか、総じて行動がニャルラトホテプらしさ全開。 『ペルソナ4』の影達が「各人の最も隠したい内面の化身」であったのに対し、こちらのシャドウは「各人の抱える負い目を冷笑する己の暗黒面の化身」である。 隠したがっている本音を巧妙な煽動を交えて暴露するのみならず、本体に「自らが犯した過ちの認知と清算」を迫る彼らは、サブタイトルが示すとおり主人公らの「罪の意識」や「自罰感情」の具現化とも言える。 そんな彼らを倒すと、倒された事実に驚愕したり己を倒した本体を称賛(!)しながらも、「これで終わったと思うなよ」という忠告とも脅迫とも取れる捨て台詞を吐きながら消えていく。 如何にも悪辣極まりない歪んだ心の具現といった風情だが、実はこれも『ペルソナ4』の影達が倒された後で各人のペルソナに変じる事と示す意味は一緒だったりする。 「己の影と向き合う強い心がシャドウをペルソナとなす」ことの裏を返せば、「己の影と向き合いきれなくなったとしたら影はいつでも再び牙を剥く」ということ。 影は、今も変わらずそこにいるのだ。 アンビリーバボー……バット、これでジ・エンドじゃない……ボクはいつでも、キミを見ているぞ……! 分かってると思うけど、これで終わりじゃないからね。光は影と、影は光と離れられはしないんだ…… 俺に勝っても影は消せない。影はどこまでもお前に付き纏う。それを忘れるな。 また、「仮面党の幹部」という設定に沿って仮面党の終末思想を礼賛するなど、他人の想念によって人物像を歪められている点も『ペルソナ4』の影と共通する。 ただし、なまじ歪められているのが明らかであるからこそ、それを拡大解釈させてシャドウの言動の全てを嘘っぱちと片付けさせてしまうという心理的な罠として利用しているのが、ニャルラトホテプのえげつないところ。 主人公たちがまだシャドウという概念にも明るくない、『罪』『罰』を通して最初のシャドウ戦であるシャドウ舞耶戦では、本人を含めた全員がシャドウの全てを偽物と否定し、強迫的とさえ言える前向きさの裏側にある厭世感から目を逸らしてしまった。 「憧れのお姉ちゃんの昏い影」と「彼女だけがそれと向き合えていない」という見たくもない真実を覆い隠す煙幕として「10年前に犯した罪に向き合う決意」と「大切な絆を取り戻した再会の感動」を利用した所業は、「嘲笑う者」の面目躍如と言える。 このように、『ペルソナ2』におけるシャドウの最も厄介な特徴は、本体だけでなく本体の親しい関係者を積極的に巻き込んでくること。 これにはペルソナ能力の有無は問われない。 本体が他者と関係を築き上げた後にシャドウが登場することも相まり、巻き込まれた者たちも「親しい者の知りたくなかった影を受け入れられるか否か」を否応なしに試され、また暴露されることになる。 『ペルソナ2』における影との対峙は本体だけの問題ではなく、その場にいる者全てが試される試練なのである。 リバース・ペルソナ シャドウ達が保持する専用ペルソナ。 皆、本体の後期専用ペルソナに対応した外見を有する……というより本体のペルソナの色違い。 能力も本体の後期専用ペルソナとほぼ同等。 専用ペルソナを降魔した状態で彼らとの戦闘に勝利すると、光陰双方に耐性を持つ完全な姿となる(*2)。 メタル シャドウの亜種存在。 登場人物が負の感情を向ける人物の姿を形どった見た目で現れるシャドウで、赤く光り輝く目と全身が黄金色の金属でできている不気味な外見が特徴。 名前は「メタル・〇〇」と付けられる。 登場したメタルは、 栄吉が抱く強権的かつ暴力的な父親像への恐れが生んだ「メタル・ダディ」 淳が抱く母親に捨てられた過去への悲しみが生んだ「メタル・マム」 達哉が抱く親友たちへの罪悪感が生んだ「メタル・フレンズ」(*3)。 の3種。 このメタルは、狭義の設定で言えば「シバルバー(アメノトリフネ)を構成する金属が思考を現実化させる性質によって変形したもの」だが、「自分自身ではなく自分の負の感情を投影した他人の姿をしたシャドウ」という広義の意味合いだと、その類似存在はシリーズを通して散見される。 例えば、『罰』のスマルTVで登場した「ストーカー」と「ピアスの少年」は、それぞれエリーの「一方的で身勝手な好意」を向けられた"恐怖"と自分の恋心も「一方的で身勝手な好意」なのではないかという"不安"から生み出されたもの。 また、漫画版『女神異聞録ペルソナ』において、迷いの森で分断された一行の前に現れた「イチャコラしながらマークをイイ人()扱いする尚也と麻希」「ブラウンの保身を見透かしてバカにする仲間たち」「南条くんの偏見と孤独感に共感してみせる神取」も、仲間たちや神取の秘めた無意識ではなく、それぞれマーク、ブラウン、南条くんの心が生んだメタルと言える。 【対抗策】 正真正銘の不死にして不滅という特性、狡猾で悪辣極まりない思考回路、天体の動きさえも意のままに操り得る能力……。 正しく理不尽そのものであるニャルラトホテプを制す方法だが、実はワイルドのような特別な資質も、ペルソナ能力すらも必要ない。 それは「辛い現実や真実から逃げず、全てを受け入れた上で、なお諦めない」こと。 人であれば誰にでも出来うることであり、それ故にニャルラトホテプ相手には特別な資質や能力は無意味と化す。 もっとも、実際にその境地に辿り着くのは並大抵のことではない。 理想、夢、希望、可能性、絆といった「光」を手に入れて成長することで、「自身は『影』を受け入れ克服できた」と自認する者には打倒は不可能。 何故ならそれは、打ち克ったのではなく、「影との戦いに終わりはない」という『現実』から目を背けただけだからである。 もっと言えば理想、希望、絆といった事象を「光」、対して妥協、絶望、孤独といった事象を「影」とする二元論な区分け方自体が、既に影からの逃避とさえ言える。 この世に完全なものなどない以上、例えば絆にも負の側面はあり、孤独にも正の側面はある。絆にも孤独にも等しくニャルラトホテプは潜んでおり、フィレモンは宿っているのだ。 ニャルラトホテプとフィレモンの関係を示す「表裏一体」という言葉においては「表裏」が主に強調されるが、同時に「一体」でもある事を忘れてはならない。 ニャルラトホテプは決して「絆(そして孤独)に敵対するもの」ではなく、むしろ「絆(そして孤独)そのものの負の半面」なのだ。強いて敵対者という観点でコイツを表すのであれば「絆にも孤独にも生にも死にも真実にも隠蔽にも叛逆にも怠惰にも……、とにかく全てに等しく敵対するもの」である。 故に、この手の悪役の様式美とも言える「負の感情から生まれた闇や影こそが偽りなき真なる存在である」という様なイデオロギーはコイツには存在しない。 コイツにとっては闇や影や虚無(つまりは自分自身)さえも弄び、罵倒し、嘲り、否定する対象でしかないのだ。 低きに流される怠惰さや真実を覆い隠さんとする望み、死へと惹かれる衝動と同様に、理不尽への反骨心や真実を求める使命感に生の意義の証明、それらの根幹を成す人と人とのかけがえない絆の全てを自らの一部とし、それら全てを等しく自らの手管として弄ぶ様は、後のペルソナシリーズでのメインテーマたちに対する最悪のアンチテーゼ的存在とも言える。 ニャルラトホテプと対峙する者は、 ニャルラトホテプが紡ぐ悪意が生み出す過酷な『現実』や『真実』から目を背けて都合の良い夢物語に逃げず、 過酷な現実や世界の無常さと真正面から向き合った上で、それでもなお現実に立ち向かえるか? という逃げ道のない究極の試練と戦わねばならない。 まとめると、コイツが際限なく繰り出す悪意の塊みたいな試練の全てを受け止めて、折れず腐らず抗って生きることが、対抗手段です。 『罰』の最終決戦において、大人たちは「(コイツの説く)運命は後出しの予言と何も変わらない」と諭して達哉をその嘲笑が煽る自己否定から立ち上がらせ、打倒後の「人間がいる限り私は消せん…!」という捨て台詞に対しても「お前の居場所がここ(人々の心の深奥)だってことは覚えていてやるから、さっさと消えろ」と返している。 これは単に口喧嘩で勝った等という事では勿論ない。ニャルラトホテプというあまりにも巨大な影の存在のみならず、その意義までもを否定せず認め受け入れたからこそ出せた啖呵である。 真の意味で「自らのシャドウを認めて受け入れる」行為とは即ち、自らを含めた人類全てのシャドウである「ニャルラトホテプを認めて受け入れる」ことに他ならないのだ。 という訳で、ただの居直りでは影の試練から目を背けて逃げただけにしかならず、その事はニャルラトホテプも熟知しているので、狡猾極まりない策を練ってはあの手この手と搦め手を使って陰湿に揺さぶりをかけてくる。 故に攻略は非常に困難。「試練」の名は伊達ではない。 おまけに、そこまでしてこいつの「試練」を乗り越えても、その先に待っているのが明るい大団円とは限らない。 繰り返しになるが、全てを受け入れた上で諦めない心とは、その場限りな口先の応酬で示すものではない。 達哉が『罰』のエンディングで滅亡した向こう側に独り帰還したように、例え先に待つのが過酷な宿命であっても目を背けず生涯を掛けて向き合い、前に進んでいくことで示し続けるしかないのだ。 影は見ている……ずっと。ずうっと…… 【各作品での行動】 ◆異聞録篇 フフフ…道に迷いし愚かな男よ… 汝が欲する力とやらをくれてやろう この頃は『ペルソナ2』時のような表立った暗躍は行っておらず、事件の首謀者である神取鷹久が有するペルソナとして登場する。 しかし主人公たちとの決戦の最中に暴走し、逆に宿主である神取を乗っ取ってしまう「危険なペルソナ」として描かれた。 この時の見た目はのっぺらぼうの黒い悪魔のような姿。 神取戦後にドロップされる封神具「無貌の仮面」を使用して召喚すると何とペルソナとして行使できるが、彼の異母兄弟にあたる城戸玲司しか降魔できないので、それ以外のキャラを5人目のメンバーに選んでいると要らない子になってしまう。 ◆罪世界(向こう側) 全ての人間の自我はここより生まれ、ここに還る。 つまりは、父たるこの私の中へとな…… 『罪』における姿は「黒須淳の理想とする父親像」。 ニャルラトホテプは、淳の本物の父親が死んでから『罪』が始まるまでの10年もの間、淳の理想の父親のフリをして彼を養育していたのである。 淳が歪んだ想い出に踊らされていたのも、「舞耶は達哉たちが社に閉じ込め、放火して殺した」とコイツが吹き込んだことが原因。 なお、実際の放火犯はみんな大好き電波っぱこと須藤竜也。 達哉はこいつに刺されて重傷負うわ、舞耶も生きてはいたものの須藤のせいで大火傷を負うわで散々な目に遭っている。 淳の「お姉ちゃん(舞耶)のように夢を与える存在になりたい」という願いを利用し、「他者の理想を叶える存在」ジョーカーに仕立てあげる。 そしてジョーカーに率いさせた仮面党を裏から操り、シバルバー浮上と託宣成就に必要とされるイデアルエナジーを収集。 それと並行して、噂によってラスト・バタリオンを自らの化身として具現化させ、混乱をさらに加速させる。 淳が達哉らと激突した際には、力を望む息子に「天使と呼ばれた者にふさわしい力」を与えてエンジェルジョーカーに変貌させた。 淳が敗れた後は、自身に反目した彼からジョーカーとしての力と権限・ペルソナ能力を剥奪し、残存する仮面党員と達哉らのシャドウを配下に据えて本格的な暗躍を始める。 特に珠間瑠市地下に埋まるシバルバー(アメノトリフネ)内は独壇場で、「この存在の噂を信じていた、珠間瑠市の住人全員が共有する普遍的無意識の世界の一部」であり、悪い方向性の思考が優先的に現実化するのはニャルラトホテプの性質の具現化か。 舞耶がカニ缶のことを考えた時に一つだけ降らせたのは、恐らくおちょくっていたか遊んでいたかのどっちか。 そしてヒトラーフューラーが倒されると、シバルバーの果てにある普遍的無意識の世界で対峙。 この時、ようやく自分の両親が死亡していることに気付きショックに打ちひしがれる淳に、ここぞとばかりに淳の願いの矛盾と、彼の願いによって街が大混乱に陥ったことを嘲笑った。 そして淳の両親を惨殺し、PTメンバーの父親をゴタ混ぜにしたような怪物『グレートファーザー』として立ち塞がる。 ここは私の世界だ。私がお前達の存在を抹消しようと思えば、指一つ動かさず、お前達は消え失せる。 勝ち目が無いと知った上で、それでも私に挑むのか?それも矛盾だ… 負けることなんて考えてたら、夢も未来も掴めないわ!! よかろう…父の務めとして最後に少し遊んでやる。 お前達の持てる全てで、未来とやらを掴んで見せろ! 僕らの未来は自分で決める! 誰の好きにもさせはしない! そして激戦の末にニャルラトホテプは敗北。 達哉たちの示した人の可能性を静かに認め、こうして全ての戦いが終わる…… 訳がなかった。 直後。 背後から現れた七姉妹学園の教師・岡村真夜がオリジナルの聖槍ロンギヌスを手にとって舞耶の身体を貫き、彼女を殺害を果たす。 クク…誰でも夢を叶える権利があるか…。 最後まで幻想に縋り、自分と同じ名の女を捧げた。 これが、この女の夢だ!! それに免じて、お前たち人間が望んだ、滅びの夢を叶えてやろう!! 舞耶の死を以てマイヤの託宣が成就してしまい、彼女の「誰でも夢を叶える権利がある」という言葉を逆手にとって、全人類が無意識に願う破滅願望を叶えることで世界はシバルバーに載った珠間瑠市を残して崩壊した。 崩壊した世界の中で浮島のように孤立した珠間瑠市も、ライフラインの寸断等によって遠からず滅ぶことが『罰』で示唆されており、ある意味『if』から連なる「IでICBMが発射されなかった」世界そのものに終止符を打った。 この段階に至ってさえも、あくまで「人の願いを叶えただけ」というスタンスを崩さず、敢えて自分で手を下さないあたりはとことん性悪。 絶望に打ちひしがれる達哉たちに、フィレモンは夏祭りでの出会いそのものを回避することでの『達哉たち5人が交わることがなかった世界(パラレルワールド)』の創造を提案し、達哉たちはそれを承諾した。 この時、達哉だけが「忘れたくない…忘れられるものか」「行かないでくれ…独りにしないでくれ」と忘却を拒んだ結果、『罰』の世界に綻び(特異点)が生じてしまった。 しかし、その拒絶は前述の「まやかしの希望に縋らない」という条件を辛うじて守る形ともなり、ニャルラトホテプに再戦を挑む権利へと繋がった。 物事のポジティブとネガティブは常に表裏一体であり、完全なポジティブも完全なネガティブも存在しないという摂理がここでも働いたと言える。 ちなみに岡村真夜が舞耶を殺したのは「元々自分が生贄になる予定だったが、偶然舞耶が同じ名前だったから」。 または「舞耶が同じ名前だからあいつでもいいんじゃね?」とでも吹き込まれた可能性もある。 そもそも、岡村真夜の望みは託宣の実現であり、橿原が正しかったことの証明である。が、自分の死によって成就されるとあっては、本当に正しかったかをその目で確かめることができない。 つまり、元々彼女の願望は文字通り致命的な矛盾を抱えていた。その矛盾を解決する手段として、別の「マイヤの乙女」が死ねばいいというプランは自発にせよ吹き込まれたにせよさぞ渡りに船だったと思われる。 ニャルラトホテプはおそらく水晶髑髏争奪戦辺りでこのプランを発想していたと思われる。 どういうことかというと、「1人では相反する願望の解決手段として、別の誰かを用意すればいい」という方法はシャドウという形ですでに実施されていたからである。 そうすると、シャドウたちの出現は「岡村真夜という相反する願望の持ち主の解決手段は、別の人間に代行させることである」というヒントになっていたと考えることができる。 絶対に気付かないと分かってただろうがな! 「やれやれ、折角私が手の込んだヒントをその身に叩きつけてやったというのに、気づかないとは愚かなことだ」とか絶対言ってる。 何よりも空恐ろしいのは彼が世界を滅ぼすツールとして用意したマイヤの託宣の、最後の一節「そして、刻は繰り返す」。 何が恐ろしいかというと、この一節は世界の滅亡を示すくだりである「後に残るは地上の楽園」のさらに後に記されているのである。 つまり、託宣が成就して世界が滅び、その上で達哉たちが因果のリセットを選ぶところまで完璧に見透かしていたということで、この予測は見事に的中し、結果フィレモンは後手に回る羽目になった。 ◆罰世界(こちら側) クックックックッ… どうだ、周防達哉!? 罰は気に入ったか? 一緒に戦ってくれなどと、言えるわけがないな? この世界が滅びに瀕しているのは、全てお前のせいなのだからな!! 『罪』世界(向こう側)と意図的に分岐させられた『罰』世界(こちら側)とは普遍的無意識の世界を通して繋がり、ニャルラトホテプはこちら側にもちょっかいをかけ始める。 真っ先にちょっかいをかけたのは、相も変わらず森本病院にぶち込まれて強制ヒッキーライフを送っていた須藤竜也。 こちら側でも父親の英才教育による精神的過負荷ででんぱっぱーとなっていた彼に「電波」として向こう側の存在を囁き始め、結果的に竜也は向こう側の記憶を取り戻すことはなかったものの「こちら側は間違っている」と行動を開始した。 その直後、舞耶との再会によって生まれたデジャ・ヴュから特異点であることを自覚し、ニャルラトホテプの存在と目的を察知した達哉へ名状し難い神話生物を差し向けて弄び始める。 父親の率いる新世塾の噂操作によって依頼されて人を殺すJOKERの力を与えられた竜也は、向こう側の展開を再現すべく行動していたが、空の科学館で死亡。 皮肉にも、その最期までも向こう側で辿った末路と酷似していた。 当時拠り所のない達哉にとって数少ない頼れる存在だった宮代詩織も、彼が須藤に与えたJOKERの力によって歯車を狂わされた。 しかも、己の弱さを認めた上で死んだ神取鷹久(ご丁寧にペルソナはニャルの化身)を蘇らせ、達哉たちにぶつけてくる(*4)など、行動はより陰湿になっている。 神取もそのことを理解しており、海底神殿で南条くんから差し伸べられた手を払い、「因果の鎖を断ち切れるかな」とニャルラトホテプの討伐を遠回しに託した。 本格的に表立って動き出すのは終盤、ラストダンジョンのモナドマンダラ。 こちら側は「達哉たち5人の忘却」(*5)を絶対的な前提として存在する可能性世界。 忘却を誓った4人(と舞耶)の全員が思い出すと前提が成り立たなくなって崩壊してしまうという性質を利用し、栄吉・リサ・淳の3人を人質に取り「ゲーム」を仕掛けてくる。 要約すると「各部屋で正しい選択肢を選ばなければシャドウ強化。間違った選択肢を選びすぎると記憶を取り戻す。3人とも思い出すと世界消滅」というもの。 うらら 克哉のシャドウが揃って強化されれば栄吉が思い出し、パオフゥ 舞耶のシャドウが強化されればリサが思い出してしまう。 こうして、達哉という特異点によって既に消失寸前まで追い込まれていた世界に止めの一撃を放とうとしていた。 その最終決断をも達哉に投げ渡す当たり、フィレモンの影としての悪辣さがこれでもかと滲み出ている。 なお、全てのシャドウが強化されると最終戦の前座である『月に吼えるもの』が最強段階まで強化される。 ハルマゲドンで一発とか言っちゃダメ 全ての試練を突破し、モナドマンダラ最深部から普遍的無意識の世界に到達した達哉たち一行の前に顕現する。 クック…虫のいい話だな? 辛い事は仲間に押し付け、自分だけは記憶を持ったままでいたいなどと…許しがたい大罪だ 罪には罰を下さねばならん。 だから、その女と再び出会う機会を与えてやった。 仲間達とめぐり合う運命を紡いでやったのだ。 プレイヤー視点からも「運命」的な導きに思えた、『罪』の仲間たちが見守る中で、2人が「再会」する『罪』のエンディングにして『罰』冒頭のシーンさえもが自分の仕込みだったと嘯き、その時の達哉の表情を「最高の見世物だったぞ」と嘲笑い、怒りを見せる舞耶にも余裕の表情を崩さない。 私が憎いか? しかし、それもお前達人間が望んだことだ。 お前達の心の底にある滅びの渇望…それが私だ! 影は、運命に逆らう者を決して許さん。 過去の仲間たちとの絆を利用した策謀の真相を告げながら、「向こう側」での達哉の『罪』を嘲笑い糾弾しながら責めたてる。 達哉が己の罪に苛まれる最中、こちら側で出逢った新たな仲間パオフゥ、克哉、うららは少年を導く「大人」として発破をかけた。 ああ、うるせえ… 運命運命…同じことしか言えねぇのか…? いいか、達哉…運命なんてのはな… 後出しの予言と何も変わらん。 何かが起こった後で、こう言えばいいんだ… 「全部運命だった」ってね! 自身の説く『運命』に抗う彼らを滅ぼすべく『月に吠えるもの』の姿へと変貌するが、彼らの発破により達哉はついに真に現実と己の罪に向き合い立ち向かう覚悟と決意を決める。 生に意味などないと知るがいい! 答えなど、どこにもないと泣くがいい!! ゆえに闇があり影がある! 私は、お前たち人間そのものだ!! 俺は、もう二度と背中を見せない… 犯した罪にも…自分にもだ!! おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!! 覚悟を決めた達哉は決意を新たにニャルラトホテプの打倒を誓い、真っ向から対峙したことで、両者は因縁の最終決戦を迎える。 この最終決戦での両者の台詞の応酬は、『ペルソナ2』という作品を締めくくる屈指の名シーンと言って差し支えない。 本来ならば人間の暗黒面の化身故に不滅であるニャルラトホテプが敗北することはない。 しかし「特異点」として自らが嘲笑し弄んでいた達哉らの行動と呼びかけに、己の力の源である(達哉たち自身を含む)街の人々が心を動かされていたことで、死闘の末に有り得ない筈の敗北を喫する。 クッ……クックックック…ハーッハッハッハ!! なんという!矛盾…!! これが私の運命だと!? だが…覚えておけ…! 宇宙の中心で轟く白痴の塊とは、貴様ら自身だということを…!! 貴様等ある限り…私は消せんっ…!! 「全ての可能性は影という混沌から生まれる」というフィレモンの示唆から、自分の執拗な策謀や嘲弄、底無しの悪意こそが達哉という「凡人」を人々の希望たる「超人」へと成長させた「試練」であり、己の敗北を決定付けていたという真実に気づいたニャルラトホテプ。 しかし、それでもその在り方は何ら変わる事はなく、「人の価値を否定することで人の成長を促す」という矛盾に満ちた己が運命と、それを与えた人類をなおも嘲笑いながら、影は遂に普遍的無意識の底に沈み、敗北を認めた。 ちなみにどんな選択肢を選んでも淳だけは絶対に「向こう側」のことを思い出さないが、他の二人が思い出すとEDの一部(アラヤ神社の場面)が変化する。 誰か一人だけ思い出すパターンは、非常に後味が悪い上にやるせない。 栄吉のみが思い出すと「今度こそギンコや淳を守り抜いてみせる」、リサのみが思い出すと「今度こそ、絶対に忘れない」とそれぞれが涙ながらに誓う。 二人が思い出すか、一人だけが思い出すか、舞耶だけが覚えているか、どれが一番幸福なのかは分からない。 【劇中での化身】 原典の邪神になぞらえるかの如く劇中では多くの化身が登場する。 その在り方はそれぞれ『罪』『罰』の黒幕である"奴"こと「自称・本体」がお色直し端末のガワを取り換えてロールプレイをしているに過ぎないものから、独立した自意識と思惑を持って動くもの、更にその中でも自分が化身という自覚すら持たないものまで様々。 また、一つの前提として『ペルソナ2』本編で噂により生まれた存在は全てニャルラトホテプの化身である。 ここで紹介されているのは代表的なもので、これ以上さらに存在する可能性もある。 ◆ゴッド神取 我は神取…ゴッド・神取なり… 『女神異聞録』『罰』に登場。 『女神異聞録』では「デヴァ・ユガ」を作りだして世界中の人間を洗脳し、人類抹殺を企てた男「神取鷹久」が降魔させたペルソナが、逆に神取の心の闇に付け込んで神取を支配下に置き、魔人と化したモノ。 「頭頂部から神取の上半身が浮かび上がった、頭と両手だけしかない黄金の巨大観音像」とも呼ぶべき奇怪な姿を持つ。 「衆生を救う」という神取の意思と願望が観音の姿を象ったペルソナ。 『罰』ではニャルラトホテプの化身となって蘇生させられた神取のペルソナとして登場。 ボスだった頃の見た目から大きく変化し、「引き裂かれた金色の観音像の残骸を纏う、黒く奇怪な人型の怪物」というペルソナらしいスマートな外見となった。 例えるなら『罰』のJOKER第二形態以降の変化に相当する存在。 ボロボロの観音像は、神取が死亡した後ニャルラトホテプにより生み出された結果ペルソナが形骸化した事を示している。 ◆羅喉 私、見ているだけのあなたとは違いますので。 月刊少年ジャンプで連載されたスピンオフのコミカライズ『ペルソナ 罪と罰』に登場。 物語の黒幕「日下耶雲」に仕えるペルソナ使いとして暗躍した化身。 使用ペルソナは「ディアブル・ド・ラプラス(ラプラスの悪魔)」。 人間はおろか悪魔にすら嫌われるほど厭味ったらしい性格で、自我を持たない悪魔しか配下にいない。 基本的に化身らしからぬ小物の道化に徹していたが、物語の終盤に自らの死を以って事態を最悪の状況に追い込んだ。 化身である事が明確になるのは最終回におけるフィレモンとのやり取りでだが、その際には化身らしい傲岸な目を見せている。 常に敬語で話す慇懃無礼の極みな態度は、ストレートに尊大な化身達の中にあっては意外と新鮮……かもしれない。 ◆伯爵 明日が"明るい日"とは誰が決めた? それある限り、人は不安から逃れられん。 安らぎは遠きあの日にこそあると思わんかね? 『罪』『罰』に登場。 蓮華台ロータスの空き店舗に一夜にして現われたという、謎のアンティークショップ「時間城」の店主。 主人公たちの噂操作によって、武器を商い始めたりスキルカードの複製を始めたりする。 『罪』では淳の最強装備「伝説の花」を噂次第で麻希にあげたり、盗られたり、80万円に値を釣り上げたり、お隣でアロマセラピーを営む香さんにあげたりする。 何がしたいんだコイツは。 PSP版『罪』の追加シナリオ『暗影』では、あの手この手で人間を陥れようとする他の化身とは一線を画し、矛盾を内包する混沌の一化身として自らをも嘲笑するというスタンスを表明している。 つまりは悪意を嘲笑う悪意の具現。おおぉ…ネガティブをネガるネガティブ…決してポジティブではないぃ…… 外見や立ち居振舞いの雰囲気がどことなくフィレモンに似ているのもそのスタンスに関係があると思われる。 傍観者としての役割に徹しつつも主人公たちの利になる行動を取るのは、調子に乗って暗躍する自分が痛い目に遭うのを期待してのことなのかもしれない。 つまり…… ここまで読んでお気づきの方もいるだろうが、『罰』のクライマックスの裏ではこの伯爵が、自己矛盾に気づかす敗北する無様を晒した「自称・本体」を指差しながらイキイキと大爆笑していることになる。 「ニャルラトホテプがムカつく」という怒りや「ニャルラトホテプをやり込めてスカッとしたい」という欲求もまた人心の昏き側面、即ちニャルラトホテプの化身に他ならない。 「人が人である限りニャルラトホテプは不滅」とはつまりそういうことなのだ。 願わくば最後まで、君には走り続けて欲しい。 私は試したいのだよ。人が持つ可能性とやらをな。 モデルはおそらく原典のクトゥルフ神話における機械の化身『チクタクマン』(*6)。 ◆聖槍騎士団「ロンギヌス13」 フロイライン…どうやら、このシバルバーの秘密に気づき始めたようだな 『罪』に登場。 ラスト・バタリオンに所属する13人構成のパワードスーツ部隊。 ロンギヌスの複製品を装備し、ペルソナを封じる攻撃を仕掛けてくる。 なお、おそらく隊長であるロンギヌス1のみ白い機体となっている。 詳しくは個別項目を参照。 ◆アドルフ・ヒトラー/フューラー 大衆は、全てを決定してくれる指導者を欲するのが常よ… 先を煩い決を下すのは、苦痛だからなぁ!! 『罪』に登場。 ニャルラトホテプが「噂」を利用して作りだした化身。 仮面党に敵対する勢力「ラスト・バタリオン」の総帥だが、当然アドルフ・ヒトラー本人ではない。 ペルソナ使いでもあり、これも化身の一つである「月に吼えるもの」をペルソナとして扱う。 さらにオリジナルの聖槍ロンギヌスも所持しており、特定のアイテムを使わない限り解除されない強力なペルソナ封じを仕掛けてくる。 実は、このロンギヌスの槍には「刺されたイエスの遺体から止めどなく血と水が溢れ出し続けた」という、2,000年もの間を一度も途絶えることなく語り継がれた伝説、即ち「噂」が生んだ効果が発現しており、戦闘中ではその効果を発揮しないものの、急所に受けるとペルソナの回復魔法すら効かず確実に致命傷となる。 『罪』において舞耶がこの槍に刺し貫かれた時、リサによる懸命な治癒が効かなかったのはこの噂の力の為。 海外では流石にアウトだったのか、リメイク版の海外販売にあたって名称が「フューラー(*7)」に変更され、サングラスを装備させられた。 ヒトラーが敵キャラとして関わる創作作品は数あれど、ヒトラー自身が槍を振るって前線に立つゲームはこの作品くらいなものであろう。 付け加えると、ラスト・バタリオンはヒトラーと聖槍騎士団のみならず、末端の構成員に至るまで全員がニャルラトホテプの化身である。 下記の神取も『罰』で復活時は同じようにサングラスで顔を隠していることから、リメイク版における規制も実はニャルラトホテプに深く関連する存在であることを示している絶妙な演出となっている。 ◆名無しの少女 随分ね、全部あなた達が決めたんじゃない。 名無しの少女なんて変な名前も、私が何のために何をするかも。 PSP版『罪』の追加シナリオ『暗影』に登場。 外見は、高慢そうな顔をした金髪ロールの女生徒。モブ用NPCの使い回しなのはナイショ。 『罪』本編開始の数か月前、聖エルミン学園に流れた噂によって生じた化身。 自らを「兆し」と称し、園村麻希のかつての行いをあげつらうかのように自らをアイドルと崇めさせる異界を作り出して、そこに教師や生徒たちを引き込んでいた。 達哉たちに時を遡らせた伯爵に「化身の一つに過ぎないくせに余計な事をする」と文句を言う一方、伯爵同様に「訳知り顔の"奴"もまた化身の一つに過ぎない」と示唆するような台詞も吐く。 ◆橿原明成(偽) 父への懺悔、母への断罪、全てお前が望んだことだ!! もっと喜べ!!矛盾しているぞ!! 『罪』に登場。別名「噂パパ」。 橿原明成とは、黒須淳の父であり、岡村真夜と須藤竜也の2人と共に事件の核心に関わる奇書「イン・ラケチ」を執筆した世界史教師。 本人は本編開始の10年前に死亡しているが、ニャルラトホテプに魂を囚われた結果、数多ある化身の1つに成り果てた。 本編開始の10年前に「理想の父親像」として淳が仲間についた嘘、そして当時の子供たちの噂から「淳の理想とする父親」の姿を取って実体化。 すでに他界していた本物の父と息子を捨てた母の代わりに、10年もの間「理想の父親」として淳を養育しながら、淳に偽りの記憶を吹き込んで歪んだ想い出で踊らせ、『罪』本編における一連の騒動を巻き起こした。 シバルバー内で正体を明かした際は「感動の対面だぞ、泣けよ」とばかりに捕らえていた黒須純子と本物の橿原明成の魂を呼び出し、残酷な真実を嘲笑いながら淳に告げ、精神がボロボロになり動けない淳の代わりとばかりに二人を「断罪」と称して魂を完全に抹消。 この心を徹底的に踏みにじる非道極まりない残忍さから舞耶を心底激怒させるも、 矛盾だな。何者をも許す広い心がお前の専売特許ではないのか? と返し、逆に彼女を皮肉るなど悪辣さは留まることを知らない。 そして己を「グレートファーザー」へと変貌させ、舞耶たちに最終決戦を挑んだ。 なお上述したようにヒトラーとその配下も等しくニャルラトホテプの化身であるというだけでなく、『罪』の劇中で中核を担ったアイテムである水晶髑髏やシバルバーさえも、全てがニャルラトホテプの一部でしかなかった。 イデアルエナジーの収集もマイヤの託宣の成就でさえもそれ自体に大した意味はなく、仮面党の活動もラスト・バタリオンとの闘争も、世界の滅亡というネガティブの極致な誇大妄想を大衆に「噂」させるための壮大な三文芝居だったのだ。 ◆ニャルラトホテプ(ペルソナ体) 忘れるな…お前はジョーカーだ…殺せ…殺せ…殺せ… 『罪』に登場。 ジョーカーである淳のペルソナとして具現化した姿。 劇中ではペルソナとしての名称は出るものの化身とは明言されず、後に関連書籍でニャルラトホテプの化身だと明かされている。 外見は白黒のモノトーンを基調としたスマートなペルソナらしい外見で、体の各部にはニャルラトホテプの化身に見られる青白い斑点模様がある。 目元の血涙や左胸の心臓マークに刺さった無数のナイフが、淳の傷ついた心を表している。 ◆神取鷹久 追い掛けたまえと言いたいところだが今は使われる身…このまま返すわけにもいかん。 お相手願おう。 CV 山野井仁 / 小杉十郎太 『罰』に登場。 秘密結社「新世塾」幹部の一人にして、『女神異聞録』で「セベク・スキャンダル」を引き起こした張本人。 ペルソナの知識(人工的なペルソナの付与方法)を欲した竜蔵により、噂の力で復活させられ、表向きは竜蔵の秘書「神条久鷹」として暗躍していた。 また、ほぼ目的通りの機能を持たせて完成した「プチ・デヴァシステム」という転送装置ももたらしている。 ニャルラトホテプに魅入られた者の業なのか、黒いサングラスの下には眼球はなく真っ暗な眼窩があるだけである。 新世塾が傾倒している存在の実態を理解したうえで狂言回しに撤し、南条からの憐れみをも「光には光の…影には影の役割がある」と称して受け止め、敢えて舞耶らと敵対する。 使用するペルソナはニャルラトホテプの化身の一つ「ゴッド・神取」。 ◆御前 我の眠りを覚ます者は、何者ぞぉぉぉぉぉ!? 『罰』に登場。 須藤竜蔵ら新世塾なの古参幹部たちが崇拝していた、戦国武将「澄丸清忠」の首のみの木乃伊の姿をした化身。 竜蔵らに「啓示」を与えて新世塾を凶行に走らせた張本人。 彼らが御前から受ける啓示は、ニャルラトホテプからの「破滅への誘い」である。 御神体という立場を利用して竜蔵らを「啓示」によって巧みに操り、「向こう側の歴史をトレースさせる」ように噂を広めさせ、珠閒瑠市を「アメノトリフネ」として浮上させる。 そして本丸公園に現れた珠閒瑠城で「操龍の神事」を行わせ、珠閒瑠市以外の世界を滅ぼさせようとした。 竜蔵に神事の生贄として彼以外の幹部を斬り殺させた後は、用済みとばかりに彼を自身の眷属「忌まわしき狩人」へと変貌させた。 また、新世塾に幹部として属していた菅原陸将にXシリーズを供給させた後、用済みと見做したのか彼を冒していた末期癌の癌細胞を変異させ、彼の望む不老不死を与えた。 竜蔵が敗れると幹部たちの穢れを取り込み、御前の首から異形の四足獣めいた身体を生やす、甲冑風の甲殻でその身を鎧った怪物となって襲いかかってくる。 この化身に限っては、伝承上の存在を元にしたものであり、その伝承を利用することで一撃で滅ぼすことができる…のだが、条件が非常に面倒くさい(*8)。 ◆周防達哉(偽) どうした?また殻に閉じ籠り逃げるのか? その女と出会い、記憶を取り戻した時のお前の顔 最高の見ものだったぞ! 『罰』に登場。 御前を倒した後モナドマンダラに送られた達哉一行の前に顕現した、周防達哉の姿を模した化身。 『罰』での達哉が真っ赤なバッテンジャージライダースーツを着用しているのに対してこちらのセブンスの制服を着た姿は『罪』の達哉を意識したものだろうが、悪意に満ちた金色の眼や冷笑を貼り付けた表情など、見た目の印象は本物とは全く別物。 「達哉のことが気に入ったからこんな姿になった」とのことだが、ここでの「気に入った」とは、「格好の玩具」としての意味合いであろう。 この姿でも悪意に満ちた本性を存分に発揮しており、罰世界での達哉やその仲間達の姿に変化したり、罪世界の達哉の仲間を利用した悪趣味極まる「ゲーム」を実行したりと、一行を言葉巧みに嘲笑い翻弄した。 ◆無貌の神 二兎を追うものは一兎を得んと、一度教えたぞ。学習能力のない奴だ だが良かろう。それほど返して欲しければ返してやる PSP版『罰』の追加シナリオ『無影無踪』に登場。 普遍的無意識の海へ散ってしまった宮代詩織の精神を取り戻すために向かったカダスマンダラの最終局面にて達哉達の前に立ちはだかる。 その見た目は女神転生シリーズにおいて登場した時と全く同じ黒い体表に赤い翼を生やした悪魔の姿で、ファンにとっては懐かしいものである。 詩織の最後の心の一部を返せと叫ぶ達哉に「あれだけ救いたかった現実の世界がここにいる間にも滅びるぞ? 舞耶さえいれば他はどうでもいいのか?」などと責め立てた上で、達哉の望み通りと言わんばかりに詩織の反影を実体化させるのだが…。 「邪魔しないで拓也。外しちゃったじゃない」 何と「向こう側」と同じように詩織にも聖槍を持たせて舞耶を不意打ちで殺させようとしたのである。 あわや「向こう側」と同じ悲劇が繰り返されそうになったが、今回は以前の経験が活きたのか間一髪で阻止することができた。 …が、ニャルの悪意と非道さはこれに終わらず「向こう側」の淳の時と同じように「返して欲しいと言ったから返したんだ。喜べよ」と嘲笑った挙句、「舞耶かその哀れな女かどちらか好きな方を選べ」と達哉の心を徹底的に踏みにじった。(*9) このあまりにもえげつない行為に舞耶達は激怒し、精神をボロボロにされて動けない達哉抜きで立ち向かうことになる。 しかし、これも化身の一つでしかないため、倒されても余裕の態度を崩さずモナドマンダラで待つと言い残して去っていった。 クックッ…座興はここまでにしておこう。さあ、早く覚醒の世界へ戻るがいい。早々に化身ではなく私直々に相手をしてやろう 待っているぞ。待っているぞ… フハハハハハハハハ… 【ラスボスとしての形態】 ◆ニャルラトホテプ・月に吼えるもの クックック…ハーハッハッハッ!! 人形風情が!過去、私に同じ事を言った者達がどうなったか教えてやろう!! 『罪』『罰』に登場。 自らの本性を剥き出しにした際に姿を現す化身。 『罪』ではヒトラーのペルソナとして、『罰』では最終決戦におけるニャルラトホテプの第一形態として登場した。 元ネタはクトゥルフ神話版ニャルラトホテプの化身の1つ「血塗られた舌」。 ボスとしてはモナドマンダラでシャドウとの会話で選んだ内容次第で、 『罪』のメンバー達が記憶を取り戻した人数によってステータスや使用技が3パターンで変化する。 最弱状態だと使用技も少ないが強化一段階で防御を無視するガードパニッシュを使うようになり、最強状態だと弱点もなくなってしまう。 ◆グレートファーザー よかろう…父の務めとして最後に少し遊んでやる。 お前達の持てる全てで、未来とやらを掴んで見せろ! 『罪』に登場。 ニャルラトホテプの戦闘時における化身の一つであり、『罪』のラスボス。 外見は『月に吠えるもの』の頭部を橿原明成の姿を模したニャルラトホテプ本体が務め、四肢が達哉以外の父親の姿になった異様な外見。 メインキャラクター達が「父親」に対して抱くネガティブなイメージをひとかたまりにした怪物。(*10) 由来はユング心理学において「越えるべき壁」の象徴である「原父」の原型であろう。 更には、フランスの心理学者ラカンが提唱した「どうにもならない現実」の象徴である「父の名」の要素までも含んでいると思われる。 イラスト版で見ると、いい齢こいた中年のおっさん数人が黒ボンテージファッションを着こんで組体操しているように見え、非常にキモイ。 ボスとしては本体を含めた5つのパーツと同時に戦うことになる。 1ターンで事実上の5回攻撃を繰り出してくるため、非常に手数が多い。 全員がそれぞれ特殊な専用技を使ってくるのが特徴で、 本体が使う味方に与えられるHPダメージをしばらく極小SPダメージに変換する『失意の悪夢』 淳パパが使う、淳のみを魅了する『迷妄のチャネリング』 舞耶パパが使う、舞耶のみ眠らせる効果がある全体攻撃『追憶の波動』 栄吉パパが使う単体18連続の極小ダメージ技『マスター18』 ギンコパパが使う全体即死攻撃の『シールズレイド』 など、実に個性的。 特にギンコパパのシールズレイドは下手すると一気に全滅する可能性もあるので厄介。 反面、本体の失意の悪夢はしばらくの間HPを減らされる機会が減るのでチャンスタイムとなる。 ◆ニャルラトホテプ・這いよる混沌 ふはははは!実に!愉快!! 私にこの姿を晒させたのはお前達が初めてだ…最高の賛辞を抱いて死ねぃ! 『罰』に登場。 ニャルラトホテプの最終形態にして真の姿。 無情な現実と真実全てを真に受け入れ成長し、覚悟を決めた達哉たちの前に立ち塞がった『罰』のラスボス。 その見た目は、自身の顔の代わりに仮面めいた無機質な人面が全身に無数に浮かび、下半身から蛸のように無数の触手を生やした異形の人型の黒い影。 「明確な顔が無いからこそ誰にでもなれる」という『ペルソナ2』におけるニャルラトホテプの性質を体現した姿とされる。 ちなみに『月に吼えるもの』やグレートファーザー、淳のジョーカーのペルソナや『罰』でのゴッド・神取には共通したデザインとして体のどこかに蛸の吸盤のような青白い斑点模様の列があり、恐らくこの青白い斑点もこの姿の時の無数の人面が簡略化されたものだと思われる。 ボスとしては前作のグレートファーザーと違い、5vs1のバトル。 上記の月に吠えるものからの2連戦であり、回復などもできないので前哨戦で消耗していると戦況にかなり響く。 前作と違って小細工なしの真っ向勝負といった感じの戦いで『拡散閃影殺』『刻の車輪』『カオスエレメント』『這いよる混沌』など、強力な技が目白押し。 他にも全体デバフやペルソナチェンジを封じる『運命の車輪』といった搦め手も時折使ってくる。後者はペルソナチェンジをしない人にとってはラッキータイム。 手数こそ減っているものの単体での攻撃能力はこっちの方が上で、正統派なラスボスに相応しい強さを持つ。 【余談】 上記の通り多種多様な化身がいるが、他にも化身として青葉区ダブルスラッシュで「ワンロン占いをしてくれる女の子」がそれだとする意見がある。誕生月入力時に「イアイアハスタア」と入力するとあからさまに取り乱し、召喚必須マテリアルカード「キングインイエロー」をくれる。だが「キングインイエロー」で召喚できるのはクトゥルフ神話上ニャルラトホテプと敵対関係にある「黄衣の王」ハスターであり、逆にフィレモンの化身ではないかとする説もある。 PSP版追加シナリオのアディショナルシナリオにおいて、心が四散してしまった詩織の救出へ向かったカダスマンダラの元ネタは、クトゥルフ神話を作り出したハワード・フィリップス・ラヴクラフト原作の小説『未知なるカダスを夢に求めて』。主人公ランドルフ・カーターが、深い眠りの底にある世界「ドリームランド」へ没入していく物語であり、時系列的に後日譚に当たる「銀の鍵」でカーターは、このドリームランドに深入りしすぎたために現実世界では行方不明となる。カーターが目指し、ドリームランドへ入れる「夢見る人」の中で唯一到達できた最終目的地がタイトルにあるカダスであり、それはニャルラトホテプが治める城である。カダスとドリームランドが存在する「夢」を本作における「普遍的無意識世界」とすれば、ニャルラトホテプはまさしく人間の意識の底にいるということになる。さらなる余談であるが、カーターに限らずドリームランドを追い求めて深入りしすぎた「夢見る人」は全員残らず現実世界で破滅し、ドリームランドの住人に成り果てている。ギリシア神話では眠り(夢)と死は隣り合わせとされているが、それに引っ掛けているのではないかという考察もある。そんな魔境にあるニャルラトホテプの城のど真ん中で支店を開くサトミタダシはどうかしている。 ファンの間では、「竜蔵が欲した『人工的なペルソナ能力の付与』や『人型戦車の開発』は『ペルソナ3』における桐条グループの持つ技術と同一ものではないか」、「神取が新世塾にもたらしたそれらのデータを竜蔵に協力していた南条コンツェルンが回収し、更に分家として繋がりのある桐条グループへ流したのではないか」という説があるが、憶測の域を出ていない。ただ、漫画版では同じく破滅への流れの中で生み出されたペルソナを刈り取る力「グリム・リーパー」などに関する技術が南条に流れたことが語られており、その辺のノウハウ自体はあったと思われる。 勘違いされがちだが、『罪』世界にて「舞耶を守り切れなかったこと」や「世界の破滅を防げなかったこと」は、あくまでニャルラトホテプからの試練の一環であり、これらを味わったことはニャルラトホテプに対する敗北ではない。真の敗北とは、「無常な現実(仲間の死、世界の滅亡)を受け入れられず、仲間との再会の約束を言い訳にして『世界のリセット』を選んでしまったこと」に他ならない。……まあ元々正真正銘普通の高校生だった『罪』世界の面々に、ニャルラトホテプが生み出した過酷な現実から目を背けるなという方が無理ゲーとも言えるのだが。さらに、「5人全員が記憶を取り戻せば『リセット』は無効となる」という最重要事項を伏せながらこの「リセット」を唆したのはニャルラトホテプではなく、立場的に本来味方側であるはずのフィレモンである。ニャルラトホテプとフィレモンは、互いに対極に位置する対存在であると同時に、両者共に人類に試練を与える共犯者でもあるのだ。そもそも、前述の通りニャルラトホテプの試練に打ち克つ方法は「逃避のための逃避をしないこと」である。にも拘らず、フィレモンは10年前にペルソナ様をやった事実(=ニャルラトホテプに抗う力)ごとなかったことにしようとしており、これは達哉らに対する慈悲などではなく、「もうお前らじゃ無理だからいいや」という見限りに近い扱い、或いはそこまでは言わずとも「君たちのように強い人間ならこんな誘惑に乗らないって、私は信じてるよ!」というありがた迷惑な信頼に基づく試練と取ることもできる。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ そういえば、罰で神事が成功したのに、どうしてEDではすまる市滅ばずに済んだんだ? 罪では託宣成就して、滅ぶことが示唆されてるのに -- 名無しさん (2019-12-22 12 16 00) アトラスもセガグループだがもしセガ枠でPXZとかに出てたらどうなってたか -- 名無しさん (2020-04-26 18 57 00) ↑2 噂を叶えてる主体はあくまでニャルだからモナドマンダラでの試練のために実現保留→ぶっ倒されて実現化キャンセルという流れかと -- 名無しさん (2020-07-02 21 30 19) 無敵な人のウルトラ上位互換 -- 名無しさん (2020-08-21 14 22 29) ちなみにいつもニコニコ貴方の隣に這い寄る混沌の人はペルソナ3の舞台に出ている -- 名無しさん (2020-08-21 14 28 44) なんかP5の黒幕もこいつの気がするなぁ……噂パワーでメメントスに聖杯を実体化させたんじゃないだろうか?で、怠惰の監獄により世界が滅ぶのは予測の上で事態を静観し「望んだのは人間」とあざ笑ってたんじゃないかと。 -- 名無しさん (2021-01-06 03 22 39) ↑3 有利な時は圧倒的な存在として振る舞うが「人間」らしく割と器ちっちゃいんで一旦綻びが出ると精神的には無敵でもなんでもなくなってしまう -- 名無しさん (2021-04-05 15 23 21) 「シバルバーの地下にプラントがある」と噂を流せば、罪側の滅亡は免れるっていうけど、考えてみれば噂の現実化はニャルの領分なんだから、無理なんじゃないか?;(そもそもニャルは引っ込んだんだから) あるいはそんなことをしたら、再びニャル様が力を取り戻してしまうか。やはり罪世界が復興するには人間たちが噂操作で、一から全てを作り直していくしかないのかも。 -- 名無しさん (2021-04-30 12 17 57) ↑3ペルソナ3以降のラスボスって、形はともかく皆「つらい現実を放棄して永久に眠っていようぜ」って類だから、スタンスが逆だと思う。むしろ2でスパルタ進化派が発言権を失った結果、こういう永眠派が出張ってきたのかと。まあ、3は事故というか人災だが。 -- 名無しさん (2021-05-05 16 57 35) ペルソナのボスとしてはやっぱりこいつが一番しっくりくるな。メシアやデビルサマナー、ワイルドみたいな特別な英雄みたいな存在じゃなく誰もが持つペルソナの存在を主とした作品としてこれ以上の相手はいないだろう -- 名無しさん (2021-05-30 00 09 56) ニャルも広義的な意味でのペルソナなんだよな。人々のネガティブな一面の具現化で、普遍的無意識から誕生した存在。だからフィレモンから貰うペルソナもニャルから渡されるペルソナも本質的には同じだし、ニャル本人がペルソナになれるのもそういう事なんじゃないかね。だからこそニャルとの戦いは自分達の仮面で人類そのものの仮面と対峙する構図で、文字通り自分自身のペルソナとの戦いでもあるんだと思う。 -- 名無しさん (2021-08-30 20 28 19) 罪世界での人類滅亡に嬉々としてるあたり人類が一人残らず滅んだところで消滅なんかしないと思う。普遍的無意識ではあるけど人間そのものではないし。次の知的生命体のところにこんにちわするか別世界に移動するかなんなら次の試練のための世界創造なりするだけだと思う。 -- 名無しさん (2021-09-29 23 07 31) こいつが一番いやな顔しそうなのは人類とは全く関係のない異世界人や宇宙人が脈絡なく攻めてきて人類がろくなリアクションする間もなく滅亡するパターンだと思う。少しでも抵抗する余地があるならその営みのネガティブ面を楽しみそうだけど。 -- 名無しさん (2021-10-21 02 27 58) どーだろ。それはそれで宇宙人の影になりかわってそうでもある -- 名無しさん (2022-01-04 02 01 08) 2のラスボスが狡猾かつ強大すぎるせいでその後のシリーズのラスボスはなんとなく物足りなく感じてしまう。「仮面」がテーマの話で「無貌の神」が最後の敵として立ちはだかるってのがなんとも洒落てるし。 -- 名無しさん (2022-01-26 21 10 53) ↑4 人類が滅亡するという楽しみに対して自分が消滅することに特に感情を抱かないのでは -- 名無しさん (2022-06-03 23 27 30) イゴールやその秘書、補佐達はどちらかというと主人公サイドのような人間に好意的なのに対し、フィレモンはニャルの対というだけあって結構対応が違うんだよね。 -- 名無しさん (2022-06-29 00 10 00) 炭治郎とか絶対認めなさそう -- 名無しさん (2022-06-29 00 20 55) ニャルラトホテプの話かというとちと微妙かもしれんが、噂を流した後の変化は大体「いつの間にか噂通りになっている」んだけど、珠閒瑠ジニーに限っては「なんか変な噂が流れてたので仕方なく始めた」って感じなので、実はこの人結構凄い奴なのではと密かに思っている -- 名無しさん (2022-06-29 00 50 22) なんかコイツ寂しいヤツだなと思う -- 名無しさん (2023-01-05 00 34 12) ニャル様が言う理不尽な絶望・虚無・無意味、それら無明の闇の中から生きる意味を見出し、間違いながらも迷い悩んで正解となる答えを諦めず探し続けて創り出し、酷く歪で拙い答えを様々な経験と経過を持って研磨されて修正と洗練を繰り返して昇華させる人生 -- 名無しさん (2023-02-20 22 44 20) ↑8 心、ってものに起因する以上宇宙人だろうと何だろうと知的生命体があればそのシャドウになれるんだからそら人類滅びようがどうしようが関係ないわな。それこそウルトラマンみたいな存在にだって発生しうるし、日本の神様も和魂と荒魂って概念がある以上は…… -- 名無しさん (2023-02-21 17 06 56) 人類が滅びたら普通にニャル自身も滅びると思う それすらも嘲笑うだけで -- 名無しさん (2023-03-30 22 49 28) ↑でもパラレルワールドの存在が確定してる世界だからなあ 1つの世界で完全に滅亡するぐらいじゃダメそう -- 名無しさん (2023-08-31 23 10 51) こいつのせいで他の主人公や仲間が -- 名無しさん (2023-10-28 06 21 36) 続き 現実逃避してるってなるのたち悪くない? -- 名無しさん (2023-10-28 06 28 17) 多くの人が思うであろう「人間の自己確立とか出来るわけがない」っていう否定的な思考もコイツの領分ってところがまた複雑よね。「頑張って努力すれば自己確立だって必ず出来る」っていう肯定的な思考がフィレモンの領分なんだろうし -- 名無しさん (2023-11-01 04 49 08) この解説を見てこいつのやってる事を短絡的に説明すると「究極の逆張り」って事で良い?んでこうやって矮小化するのも…こいつマジで面倒いな -- 名無しさん (2024-02-03 02 14 46) ログ化を提案します。 -- 名無しさん (2024-02-23 15 44 52) ログ化しました。 -- (名無しさん) 2024-03-01 15 37 12 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/persona4taim/pages/7.html
アーカイブ @wikiのwikiモードでは #archive_log() と入力することで、特定のウェブページを保存しておくことができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/25_171_ja.html たとえば、#archive_log()と入力すると以下のように表示されます。 保存したいURLとサイト名を入力して"アーカイブログ"をクリックしてみよう サイト名 URL
https://w.atwiki.jp/monnnasigma/pages/32.html
作詞・作曲・編曲:湖山信太郎 Velvet Roseイメージソング さあさあ皆さんご覧なさい 麗しのデュエット 誰も知らないパレード 特等席だけなのよ? いつもの私はもう関係ないわ 瞬きをして 輝きを撃て 華の香りで包んで 刹那の時を経て その指先の一つだけで 表情を変えていく 貴方には見えないかな? 流れ落ちる滴 落とさないように 手を差し伸べて それが今の全てさ 招待状にキスをして 愛の言葉囁いて 招待状にキスをして 仮面の下を見せてよ いつもの貴方はもう関係ないわ はだけた服も そのままでいて 深く 愛して 刹那の時を経て その指先の一つだけで 表情を変えていく 貴方にも見えるように 混ざりあう滴 落とさないように 撫でて掬って それが今の全てさ 抱きしめながらキスをして 愛の言葉囁いて 見える場所にもキスをして 仮面は無くても構わない
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/550.html
Episode7 『法王と恋愛』 その日の夜 ---俺の部屋--- 俺(今日はかなり気張ったな・・・でもスカアハのおかげでまだ魔力に余裕がある・・・) スカアハが与えた魔力は絶大なものだった。 疲労もいつもより軽い。 俺「それでだ・・・」 そう言って机に目をやるとまたカードが置かれていた。今回は2枚だ。 俺(誰がおいてってるんだこれ?アニマか?) そう言ってカードに目を向ける。 片方のカードには王冠をかぶり、手に杖を持った女性の姿が、 もう片方には同じく冠をかぶり王座にすわっている男性が描かれていた。 女性のカードには【EMPRESS】そして男性のカードには【EMPEROR】と書かれている。 俺(やっぱ、エイラさんに見せてもらったカードと似ている・・・) 次の瞬間、カードが光を発する。 俺「うわっ・・・なんだ・・・」 2枚あったはずのカードはいつの間にか一つになっていた。 そこには太陽が描かれており、下には【SUN】と書かれていた。 俺「・・・・・・」 そしていつものように頭の中に声が響く・・・ ―――我が名は――オーディン―― ――汝に我が力を与えん――我が雷(いかずち)の力を―― それと―― 俺(・・・?) ――コンゴトモヨロシク・・・――― 頭に響いていた声が消える。 俺「・・・・・・よろしくっス、オーディン・・・」 翌日の朝 今回の戦いでミーナが消耗してしまったため、デブリーフィングは後日に持ち越されることになっていた。 ---ブリーフィングルーム--- ミーナ「皆さん、昨晩はお疲れ様でした。」 ミーナ「ネウロイが3体も出現したというのに良く頑張ってくれたと思います。」 ミーナ「それで、昨日の件について俺一等兵からみなさんへお話しがあるそうです。俺一等兵。」 俺「はいっス。」 俺「えっと、とりあえず皆さん、昨晩はお疲れ様でしたっス。」 俺「それで、今回戦っていて気づいたことがあります。」 ゲルト「気づいたこと?」 俺「はいっス。まず攻撃が当たらないネウロイの出現するルーティンが分かりました。」 俺「ズバリ、『満月』の夜っス。」 エーリカ「満月の夜?」 俺「はい、前回俺とサーニャさんとリーネさんで戦った時も満月でしたし、魔法使いみたいな奴も、満月の日に現われたっス。」 サーニャ「そういえば・・・」 俺「ということは次の奴も満月の夜に出ると見て間違いないと思うっス。」 ミーナ「なるほどね・・・敵の出現周期がつかめたことは、これから私たちにとって大きなアドバンテージになるわね。」 俺「はい。それと、もう一つ。」 俺「あいつらは特定の人の攻撃でしかコアを破壊できないことっス。」 坂本「どういうことだ?」 俺「あいつらの装甲は俺と宮藤さんを除いて当てられる人が限られるみたいっス。」 俺「しかも俺も宮藤さんも装甲がはがせても、コアまでは破壊できなかったっス。」 シャーリー「でも、昨日は宮藤が破壊したよな?あのコア。」 俺「はい。でも、攻撃できたのはあくまで『坂本少佐』の刀で攻撃したからっス。」 俺「その前の宮藤さんの攻撃ではコアは破壊できていなかったわけですし。」 芳佳「確かに・・・」 俺「それ以前の戦いでも、リーネさんが攻撃して当てられたけど、今回は当たんなかったはずっス。」 坂本「そうなのか、リーネ?」 リーネ「はい・・・前回は当てられましたけど今回はダメでした・・・」 俺「ミーナ隊長も今回は当てられてましたよね?」 ミーナ「ええ、そうね。」 俺「おそらく、これからあいつらが来たとき攻撃を当てられる人がまた変わるはずっス。」 俺「正確な目星はつかないっスけど、俺と宮藤さん以外で攻撃が当たった人がその時コアを破壊できる人、と見て間違いないはずです。」 俺「どうして俺と宮藤さんだけがあいつらの装甲をはがせるのかはよくわからないっス。」 俺「ただ、これから満月の日は全員で出撃しなきゃ勝てないと思うっス。」 ミーナ「そうね・・・大体はわかりました。俺さんありがとう。」 俺「ちょっとわかりにくかったっスね、申し訳ない・・・」 エイラ「なあ、ちょっといいカ?」 ミーナ「どうしました、エイラさん?」 エイラ「ワタシもちょっと気づいたことがあるんだ。」 そう言ってエイラはポケットからタロットを取り出す。 エイラ「みんな、ちょっとこれ見てクレ。」 ルッキーニ「なになにー?」 ペリーヌ「タロットがどうかしまして?」 エイラ「ホラ、この絵見てくれ。」 そう言ってエイラは魔術師のカードを見せる。 リーネ「それが、なにか・・・?」 エイラ「あと、これとこれとこれもダ。」 それから3枚のカードを並べる。 女教皇、女帝、皇帝のカードだ。 エイラ「これ、あいつらの形と似てないカ?」 芳佳「あ、ほんとだ!」 ミーナ「確かに似てるわね・・・」 エイラ「しかもこれ、ちゃんと順番になってるんダ。」 タロットの数字はたしかにⅠ~Ⅳと順番になっていた。 エイラ「ってことはサ、次に出てくるのは・・・」 エイラが一枚のカードを取り出す。 振られた番号は『法王』のカードだ。 エイラ「たぶん、こいつなんじゃないカ?」 坂本「ほう・・・たしかにこの札の順番で出てくるなら次はそいつのような奴が来るということか・・・」 エイラ「ああ、たぶんナ。」 エーリカ「でもさ、そのカードって全部で何枚あんの?」 エイラ「全部で22枚ダ。」 エーリカ「ってことは今回でこの4枚目まで倒したから・・・」 ゲルト「残りは18体といったところか・・・」 エイラ「愚者に似た形をしたやつは出てきてないみたいだから、正確には17ダナ。」 ペリーヌ「あと17回も戦うんですの・・・?気の遠くなる話ですわね・・・」 芳佳「・・・で、でもすごいです、エイラさん!良く気づきましたね!」 エイラ「ま・・・まあな!タロットは普段から見てるし、このくらいはわかって当然ダ。」 ミーナ「ええ、多いけれど、敵の数まで分かったし、かなり大きな収穫ね!」 敵の行動パターンが次第に明らかになってきた。 ミーナ「では、これからはこの特殊なネウロイを『アルカナネウロイ』と名づけ、各ネウロイにはカードに応じた名前を付けることとします。」 ミーナ「というわけで次に出現するネウロイは・・・」 エイラ「『法王』だから・・・『ハイエロファント』って感じかナ。」 ミーナ「ええ、そうね。それと、今回のように2体一緒に出る可能性もありますから気を引き締めていきましょう!」 次第に敵のことがだんだんと分かってきた。 残り17体・・・それが俺とウィッチたちに課せられた試練の残りだ。 翌日 ---ブリーフィングルーム--- ミーナ「それじゃあ、エイラさん、よろしくお願いします。」 エイラ「ああ。」 エイラ「それじゃあ説明を始めるゾ。」 アルカナネウロイが現われ、少しでも敵のことを知るためにと、エイラがタロットのアルカナについて講義することになった。 エイラ「まず、タロットにはそれぞれ『アルカナ』ってのがあるんダ。」 エイラ「『アルカナ』ってのはラテン語の『アルカナム』って言葉の複数形で、秘密とか、神秘を意味しているんダ。」 エイラ「これはよくどっかの思想の『カバラ』ってのと関連させるらしいんだけど、ワタシは良く知らないから説明はとばすナ。」 エイラ「で、タロットには大アルカナと小アルカナってのがあって、占いに使うこのカードは大アルカナっていう代表的な22番までのアルカナが使われてる。」 エイラ「それで、この大アルカナはそれぞれに意味が与えられていて、順番に辿ると人の成長過程の縮図になるんダ。」 エイラ「まずはこれを見てくれ。」 そう言ってエイラが一枚のカードを取り出す。 エイラ「これは『愚者』のカード。番号は見ての通り0番目ダ。」 エイラ「アルカナの物語はこのカードから始まる。じゃあ、順番に見ていくゾ。」ペラッ エイラ「まず、『愚者』は始まりを意味して、無限の可能性を示唆する。つまり人生の始まりダ。」 エイラ「次の『魔術師』は創造、そして積極性を表す。それと同時に未熟さを表すカードでもあるんダ。」 エイラ「その次はこの『女教皇』。これは精神の成長とそれに欠かせない知識を与える存在ダ。」 エイラ「次の『女帝』で出会うのは母性とその生命力。ワタシは母なる慈愛って教えてもらったナ。」 エイラ「『皇帝』は女帝と対を成すカード。父性を表し、統率力や決断力を示す。」 エイラ「ここまでがワタシたちが倒したネウロイのアルカナダナ。」 エイラ「それで次に来るのが『法王』。寛容と精神の充実、宗教や精神世界との出会いを示唆するものダ。」 エイラ「『恋愛』は自分だけのものを選択すること。ここで人に自我が目覚めるんダ。」 エイラ「『戦車』。これは勝利を意味する。でも、ここで得る勝利は若くて、目に見える勝利だ。真の勝利まではまだ遠いナ。」 エイラ「次は『剛毅』。自分の意思と情熱、理性を持った力ダ。」 エイラ「『隠者』は探求者。自分自身の内面やさらにその奥深くへと入ってゆく。」 エイラ「『運命』。人が干渉できないもの。その中で得る自分の将来の決断を意味する。」 エイラ「その次は『正義』のアルカナ。名前の通り、公明正大さを表すものダ。自分の中で、善悪や理性が出てきたんダナ。」 エイラ「そして『刑死者』で一度身動きが取れなくなる。そして・・・」 エイラ「『死神』。13番目のカードダ。精神の死を意味する・・・それと共に転機やターニングポイントを示すカードでも有るゾ。」 エイラ「古いものは終わって、新しいものが生まれるんダ。」 エイラ「ここからは転機後の歩みダ。」 エイラ「『節制』は価値の対立の中で生まれる調和。異なる価値観に触れることで人は成長していくんダ。」 エイラ「そのなかで人は『悪魔』で表されるように甘い言葉や誘惑を受けて迷いそうになる。」 エイラ「そして次の『塔』で一度価値観が崩壊する。これで何もなくなった・・・ってわけでもないんダ。」 エイラ「その中で見つけるのが希望という名の小さな光。『星』のカードダ。」 エイラ「『月』が表すように不安ながらも1歩ずつ、ゆっくりと人は歩みを進めて・・・」 エイラ「その先に暖かい未来を得るんダ。これが次のカードの『太陽』。本当の意味での達成ダ。」 エイラ「その旅の終わりに待ち構えるのがこの『審判』のカード。歩んだ道を振り返り、裁かれるときダ。」 エイラ「そしてたどりついた『世界』。やがて人がたどりつくその人自信の場所となるんダ。」 エイラ「これがタロットの説く、人間の成長なんダ・・・って・・・」 エーリカ「Zzz・・・」 ルッキーニ「Zzz・・・」 サーニャ「Zzz・・・」 シャーリー「???」 芳佳「えーっと・・・」 リーネ「ちょっと難しいね・・・」 ペリーヌ「えっと・・・恋愛が・・・で・・・皇帝が・・・??」 坂本「ふむ・・・」 ゲルト「つ・・・つまり・・・どういうことだってばよ・・・」 ミーナ「私にもちょっと分からないわね・・・」 俺「・・・・・・」 エイラ「オマエラ、ちゃんと聞ケー!!」 講義はあまり意味を成さなかったようだ。 ---基地内バルコニー--- 俺「おまたせっス!」 シャーリー「お!」 ルッキーニ「きたー!」 俺は先日に約束したブルーベリーを使ったパイを振舞うことになった。 俺「結構いい感じに焼けたとおもうっスよ!」 そう言い、パイを12等分に切り分ける。 俺「全員に行き渡ったっスね。どうぞ冷めないうちに召し上がってくださいっス!」 芳佳「いただきまーす!」サクサクモグモグ ペリーヌ「これはなかなか・・・いけますわね・・・」 エーリカ「外がサックサクでなかがトロ~っとしてておいし~!」モグモグ サーニャ「おいしい・・・」 ゲルト「クリスにも食べさせてやりたいな・・・」サクサク 俺「あ、そのクリスって誰なんスか?今まで気になってたんスけど・・・」 ゲルト「そういえばお前には言ってなかったな・・・クリス・・・クリスティアーネは私の妹の名前だ。」 俺「大尉、妹さんがいらっしゃったんですね・・・」 ゲルト「ああ。クリスは前のカールスラントでのネウロイの襲撃で私が撃墜したネウロイの破片を浴びてしまってな・・・」 ゲルト「それで精神も病んでしまったようでな、しばらく昏睡状態だったんだ・・・」 俺「そうだったんですか・・・」 ゲルト「い、いや、そう暗い顔をするな。クリスも今は昏睡からさめて快方に向かってるんだ。」 俺「そうなんスか!?よかった・・・」 ゲルト「そうだな・・・私はクリスの人生の時間を・・・幸せでいられたはずの時間を奪ってしまった・・・」 ゲルト「だから私はこのカールスラントの平和な空を、もう一度クリスに見せてやりたいんだ。」 ゲルト「だから私は飛ぶんだ。これまでも、そしてこれからも・・・」 俺「はいっス。だったら俺もそのお手伝いをさせてもらうだけっス。」 ゲルト「ありがとう、頼りにしているぞ。」 サーニャ「・・・・・・」ボーッ… エイラ「どうしタ?サーニャ、ずっと大尉のほう見て。」 サーニャ「え?ううんなんでもないよ、エイラ。」 エイラ「そうカ?しかしうまいなコレ。」モグモグ サーニャ「そうね・・・」 サーニャ(なんだろう・・・この気持ち・・・) 数週間後・・・ ---俺の部屋--- 深夜0 00 またこの時間がやってくる。 もはや聞きなれた声がすぐそこで聞こえてくる。 アニマ「もしも~し?起きてる?」 俺「ああ・・・お前か・・・」 アニマ「今日も会いに来たよ。」 俺「会いにこられても正直良い気分ではないけどな。」 アニマ「相変わらずつめたいな~。友達になったのにさ。」 アニマ「でさ、この前あげたアレ。まだちゃんと持ってる?」 俺「あれか。そこにあるよ。」 この前もらった鍵は机の上に置かれたままだった。 アニマ「ダメだよ、ちゃんと肌身離さず持ってなきゃ。」 俺「あれはなんなんだよ。どこの鍵なんだ?」 アニマ「それは知らない。鍵を使う場所は君が決めるんだ。」 俺「またわけの分からないことを・・・」 アニマ「とにかく、それはお守りみたいなものだからさ。いつも持っててくれよ。」 俺「わかったよ・・・」 アニマ「約束だよ?じゃあね!」スー 俺「あ、おい!」 そのままアニマは消えてしまった。 俺「今回は何体か聞きそびれたな・・・」 3日後 ---ブリーフィングルーム--- 朝 ミーナ「皆さん、今日はアルカナネウロイが出現する日です。」 ミーナ「幸い、今日はほかのネウロイが来る気配はありません。」 ミーナ「ですので、皆さんはこのまま夜に備えて睡眠をとってください。」 全員「了解。」 数時間後・・・ ---基地内ラウンジ--- 俺「なかなか眠れないから来たものの・・・何するかな・・・」 サーニャ「俺・・・さん・・・?」 俺「あれ?サーニャさん。眠れないんスか?」 サーニャ「はい・・・なんだか・・・寝付けなくて・・・」 俺「俺もっスよ。そだ、なんか飲み物入れますね。そこ座って待っててくださいっス。」 俺「えっとたしかこの前扶桑から届いたはずなんだけど・・・」 何度かお菓子を作ってるうちに俺は基地の物資の搬入状況に詳しくなっていた。 俺「あ、あった。」 取り出したのは一本のビン。 俺「これを入れて水に溶かして・・・クルクルっと・・・」クルクル ビンの中身をコップに注ぎ、それを水で薄める。 さらに薄めたものをかき回し、中の原液を溶かし、なじませる。 俺「おまたせっス!」 サーニャ「なんですか?その白いもの・・・?」 俺「これは扶桑の飲み物で『カルピス』っていうっス!」 サーニャ「カル・・・ピス・・・?」 俺「はいっス。甘くてめちゃウマなんスよ~。よかったら飲んでみてくださいっス。」 サーニャ「は・・・はい・・・いただきます・・・」ゴクゴク 口の中で心地よい甘酸っぱさが広がる。 俺「どうっスか?」 サーニャ「おいしい・・・」パァァァ サーニャの顔が明るくなった。 俺「はっはっは!やっぱこのおいしさは万国共通っスね!」 サーニャ「俺さん・・・」 俺「はい?」 サーニャ「あの、もし良かったら俺さんのご両親のお話・・・聞きたいです・・・」 俺「俺の両親っスか?ええ、別に構わないっスけど・・・」 サーニャ「あの、お願いします・・・」 俺「わかったっス・・・つってもどこから話せばいいのか・・・」 俺「とりあえず俺の親父は扶桑人でおふくろはオラーシャ人っス。」 俺「親父はなんでも、剣の修行のために世界中を回ってたらしくて、そんで、オラーシャで空腹で行き倒れてるとこをおふくろが助けてそこからだんだん仲良くなっていったらしいっス。」 俺「親父は話したことがあるとおり扶桑で剣術道場をやってるっス。」 俺「で、おふくろは・・・なんだっけな。たしかなんかの研究者だったっス。」 サーニャ「研究者・・・?」 俺「はいっス。でもよく覚えてないんスよね・・・」 俺「で、しばらくの間は家族3人でオラーシャに住んでたっス。んで6歳くらいにおふくろの研究の都合でブリタニアに越したんス。」 俺「越してからは親父は町で出稼ぎしながら働いて、おふくろは家にいることがおおかったっスけど、たまに研究室に顔だしてたっス。」 俺「そんで9歳か10歳のときだったかな・・・俺がわがまま言っておふくろの研究施設に連れてってもらったんス。」 俺「それで・・・」 サーニャ「・・・?」 俺「・・・おふくろは俺が研究室を見に行った日に死んだっス・・・・・」 サーニャ「!!」 俺「なんでも研究所で爆発がおこって・・・幸い俺だけが助かったみたいっス・・・」 俺「つっても俺、精神的ショックだかなんだかでそのときの記憶だけが無いんスよね・・・」 俺「だからその日になにがあったかよく覚えてないんス・・・」 サーニャ「・・・ごめんなさい・・・・」 俺「そんな、何でサーニャさんが謝るんスか・・・俺こそ、こんな辛気臭い話になっちゃって申し訳ないっス・・・」 サーニャ「俺さん・・・」 俺「・・・そだ!せっかくだからサーニャさんのご両親の話もききたいっス!ダメ・・・っスか?」 サーニャ「いえ・・・ぜひお話しさせてください。」 その後しばらく2人はラウンジで両親や自身の事について語り合った。 俺「へぇ・・・ウィーンで音楽を・・・」 サーニャ「はい、お父さまに勧めてもらって・・・それで・・・」 俺「そうなんスか・・・あの、サーニャさんのピアノ・・・ぜひ聴きたいっス。」 サーニャ「いまはみんな起きちゃうから・・・弾くなら今日の戦いが終わってから・・・」 俺「そうっスね・・・楽しみにしてるっス!」 サーニャ「・・・はい。」ニコ 夜 ---バルト海上空--- 不気味なほど大きな満月がバルト海の海面を怪しく照らす。 ミーナ「不気味ね・・・嵐の前の静けさ・・・といったところかしら。」 ゲルト「ああ・・・気味が悪いな・・・」 深夜0 00 時刻が0 00をまわる その瞬間、月光をバックにネウロイが出現する。 俺&サーニャ「・・・きた!」 ネウロイの姿はエイラのタロットのように、法王の姿をしていた。 俺「月の方向にネウロイ『ハイエロファント』を確認!」 ミーナ「了解!全機、フォーメーション・オスカー!」 全員「了解!」 ミーナ「まずは各ロッテで順番に攻撃、命中させた人はそのまま攻撃に参加して!」 ペリーヌ「行きますわよリーネさん!」 リーネ「はい!!」 ペリーヌ「やあああああ!!」ガガガガガガガ リーネ「いきます!」ダンッ! しかし、弾丸はかすりもしないしない。 それどころかハイエロファントは一歩も動こうとしないのだ。 ペリーヌ「クッ・・・バカにしてますの!?」 ミーナ「次!」 エイラ「サーニャ!」 サーニャ「うん!」 エイラ「いけえ!」ガガガガガガ サーニャ「今度こそ・・・おねがい!」バシュ! だがエイラとサーニャの弾も当たらない。 エイラ「クソッ!」 サーニャ「また・・・」 ゲルト「ハルトマン!」 エーリカ「おっけー!」 ゲルト「うおおおおおおおおぉぉぉ!!」バララララララララララ エーリカ「いっくよー!」バラララララララ グオオオオオオオオ! ハイエロファントが奇声を発する。弾丸が命中したのだ。 エーリカ「今度はわたしか!」 ミーナ「俺さん!宮藤さん!フラウを援護して!」 俺&芳佳「了解!」 ハイエロファントが動き始める。しかし、スピードはそれほど速くないようだ。 俺「遅い!」ガガガガガガガガガ 放った弾丸には紫色の電撃が纏われている。 俺「なんだ!?これがオーディンの力か!?」 オーディンは放った弾丸に紫電を纏わせる能力のようだ。 当然弾丸はハイエロファントに命中。 しかし装甲は硬く大きくは削れない。 だが電撃により内部の神経のようなものがやられたようで、大きくよろめく。 芳佳「烈風斬!!」ザンッ! よろめいたところを烈風斬によりハイエロファントを両断する。 だがコアは傷つけられない。この役目は・・・ 芳佳「ハルトマンさん!今です!!」 エーリカ「まかせろ!シュトゥルム!!」 エーリカのシュトゥルムによりハイエロファントのコアはあっさりと砕かれた。 そして破片が海面へと散る。 芳佳「やった!」 ゲルト「さすがだ、ハルトマン!!」 エーリカ「えっへへー、でもなーんか手ごたえ無いんだよね~・・・」 サーニャ「!?」 サーニャと俺の魔導針の色がまた変わる。 ミーナ「どうしましたか!?」 サーニャ「シリウスの方角にネウロイの反応を確認・・・数は1体・・・近いです・・・!」 シャーリー「まだいんのかよ!?」 ルッキーニ「うえ~・・・」 ゲルト「だが、そんなものは見当たらないが・・・」 俺「雲の上っス!」 エイラ「みんな!なんか来るゾ!気をつけろ!!」 エイラは近未来予知によってネウロイが来るのを察知していた。 ミーナ「全機、ブレイク!」 それぞれが散会し攻撃に備える。そのとき雲の上からネウロイがゆっくりと降りてきた。 ルッキーニ「あわわわわわわわわわ」 シャーリー「でっけー!」 それはいつものネウロイの何倍もの大きさであった。 その体はハートのような形をしていた。 俺「あれは・・・」 エイラ「『ラヴァーズ』・・・ダナ・・・」 ラヴァーズ。恋愛のアルカナをもつネウロイが現われたのだ。 ミーナ「先ほどと同じやり方で被弾するか確認します!全機、攻撃開始!!」 リーネ「あたって!」ダンッ ペリーヌ「こんどこそ・・・トネェェル!!」バリバリ!! リーネの弾丸は通り抜ける。しかし ペリーヌ「やりましたわ!!」 ペリーヌの電撃がヒットした。 ミーナ「俺さん、宮藤さんでペリーヌさんの活路を開いて!!」 俺「頼むぞ、オーディン!!」ガガガガガガガガガガ 移動しつつ様々な場所から発砲。 紫電の弾丸が四方八方からラヴァーズの装甲を順調に削る。 芳佳「力を貸して!」シュンシュン!! 宮藤のビームがさらに装甲を剥ぐ。が・・・ エイラ「!!気をつけロ!ミヤフジ!!」 しかし宮藤は攻撃に集中しているためか、その声が届いていないようだ。 そのとき・・・ クオオオオオオオ!! とラヴァーズが奇声を出すと共にビームではない怪音波のようなものが飛んでくる。 芳佳「え?」 宮藤はそれを直に浴びてしまう。 リーネ「芳佳ちゃん!!」 ペリーヌ「宮藤さん!!」 芳佳「ぐ・・・うう・・・うあああぁぁぁ!」 宮藤が苦しみだす。 芳佳「だ・・・め・・・」 宮藤が両手を味方のほうへ向ける。 ミーナ「宮藤さん!?」 ゲルト「宮藤!?」 芳佳「にげ・・・て・・・」シュンシュン!! 突然宮藤が味方に向けてビームを放つ。 エイラ「クッ・・・」 サーニャ「芳佳ちゃん・・・どうして・・・」 間一髪攻撃はシールドによって防がれた。 俺「・・・!あれは!?」 よく見ると宮藤の頭の上には黒いハートの結晶のようなものが浮いていた。結晶にも、ネウロイ特有の紋様が刻まれていた。 俺「もしかして・・・オルフェウス!」 意思に応え、ストライカーが唸りをあげる。 俺は刀を引き抜き、全速力で宮藤へと向かう。 俺「宮藤さん・・・すぐもとにもどすっス!」 エーリカ「何する気!?」 ルッキーニ「俺!ダメ!!」 俺「はっ!!」シュバ! 俺の一閃は宮藤の上の結晶を見事に両断する。 結晶が砕け、宮藤が正気に戻る。 芳佳「俺・・・さん・・・すみません・・・」ハァハァ・・・ 俺「いえ、無事で何よりっス。」 エイラ「2人とも!またくるぞ!」 エイラの声を聞き俺と芳佳はその場を離脱する。 次の瞬間には2人がいた場所に怪音波が放たれていた。 俺「サンキューっス!エイラさん!!」 エイラ「ったく・・・気をつけろよナ!」 俺「よし、あの怪音波に気をつけて・・・もう一度いくっスよ!宮藤さん、クロステルマン中尉!」 芳佳「はい!」 ペリーヌ「ペリーヌでよろしくってよ!」 3人で再びラヴァーズへと迫る。 俺「本気・・・行くぞ・・・」 そう呟くと同時に切先に集まる蒼炎と魔力。 俺「はあぁぁぁぁぁぁ!!」 俺が接近しつつさらに切先に魔力を集中する。 俺「秘剣!雲耀!!もどき・・・」ボソッ そう叫ぶと同時に一気に刀を叩きつける。 ドガアァァァ!! グオオオオオオオオ! ラヴァーズの奇声。雲耀もどきによって装甲が大きく巻き上げられた。 芳佳「はあああああああぁぁぁ!!」ガガガガガガガガガ さらに宮藤の追撃。ついにコアが露出した。 俺「ペリーヌさん!!」 ペリーヌ「ありったけ・・・いきますわよ!!」 ペリーヌ「トネエエエエェェェル!!!」バリバリバリ!! 今までで最も強力な電撃が放たれる。 その電撃はラヴァーズのコアをまるで矢の如く貫く。 パリーン・・・ そしてコアは雷光に貫かれ、砕け散った。 この日の試練がようやく終わりを告げた・・・ 続き→ペルソナ8
https://w.atwiki.jp/vip4u/pages/53.html
【土星杯】固定2on大会【修羅未満】 日程 2013/8/16(金) 21 30~ 主催:どせいラビ 実況・解説:ヘイハチマンコ 内容は固定2onの修羅未満大会! 受付期間 8/16 21 00まで 大会形式 人数が少なければ全チーム総当たり戦の早稲田式で勝敗を決めます 多ければダブルイリミネーション方式 たぶんこっちになるかも ルール 修羅未満大会というわけで、マンコさんと話し合った結果 『PSR750以下かつ8段以下』のプレイヤーのみ PSRと段位はエントリーした時点の“メインキャラ”のものを採用 チームは自由に組んで、どうぞ エントリーはテンプレ埋めてこれにレスだ! 参加チームテンプレ 【チーム名】 【メンバー】先鋒:称号(キャラ PSR/段位) 大将:称号(キャラ PSR/段位) 【コメント】 ~個人参加について~ 俺ザコだから誘われねぇし誘いづらい…… なんて思っているあなたに個人参加 運営がランダムでチームを決めるぜ! テンプレ埋めてこれにレスだ! 個人参加テンプレ 【称号】 【使用キャラ】 【PSRと段位】 ~おしゃべり勢について~ 当初の予定ではおしゃべり勢は募らない予定でした が、これまたマンコさんと話し合った結果、大会に出られない“修羅勢”の方のみを募集したいと思います 実況してくれても構いませんよ(小声) (これならもしレスつかなかったとしても悲しくならないね!) テンプレ等は特にありませんので、参加してみたいという方はどせいラビに直接お願いします チーム名 先鋒 大将 Vやねん! 阿久根千葉(エリザベス) 桃ギス(アイギス) 被害者友の会 毒楯(ラビリス) ハチマンの被害者(花村) かんこれ! ラブラボ(番長) 変態紳士パンツァー(雪子) 輝針城ってゲームが面白いらしいですよ やる気なくはないけども(ラビリス) でっど論ふ~ん(花村) ぼっちーズ1 いきり立つ漆黒のお母さん(番長) 翠の子(ラビリス) ぼっちーズ2 レシオ1お姉ちゃん(ラビリス) 押忍!チキンハートおじさん(真田) ぼっちーズ3 そんなオカルトあります(花村) 気まぐれなの(美鶴) ぼっちーズ4 便所飯でござる(真田) 量産型オルギアイエロー(シャドウラビリス) ぼっちーズ5 カレード☆ミ(アイギス) きたない彼氏ガン攻め(ラビリス) ぼっちーズ6 魂の立ちギガス(完二) 朝からロケテスト(クマ) 運営 ネコショウグン(花村) どっせい!職人馬鹿軍団(ラビリス)
https://w.atwiki.jp/vip4u/pages/52.html
【規制解除記念紅白大会】 日程 2013/9/15(日) 21 00~ 主催:どせいラビ おしゃべり勢:誰か 内容は紅白大会! 受付期間 2013/9/15(日) 19 00まで 大会形式 PSRの高い順に紅白に分けます 誰と当たるか予想してみてね! 誰でも遠慮なくどうぞ 最近暑中勢をよく見るので参加してほしいな! ルール 参加条件としてランクマを100勝以上している方のみ 100勝してないけど参加したい!って方は事前に相談お願いします 連勝制限は大将以外2連勝までに設定しております エントリーは下記テンプレ埋めて大会スレhttp //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/55938/1366645677/481にレスだ! もしくは直接ここを編集でもいいのよ? 参加者テンプレ 【称号】: 【キャラ】: 【PSRと段位】: 【コメント】: おしゃべり勢について 誰でもどうぞ(投げやり) 参加者一覧 称号 PSR キャラ コメント 逆ギレアクションの被害者 花村 655/4段 PSR変動するかも 変態紳士パンツァー ラビにゃん 0/6段 PSRの扱いは主催に一任しまする お喋りも空き枠あるなら参加可能(他の人優先したって) 一任すると書いたものの一応判断材料というか自己申告的なものもしとくとちひゃーやアクネチバと非常に良い勝負をするので現状680~700位じゃないかな?めんどくさいからメインで出ろや!という事なら雪子で出ます(PSR746) スマイルチャージ ラビリス 750/9段 心のビートはもう……止められないわ! リビドー ラビリス 730/五段 称号は変えるかも バーストエンジェル最高 ラビリス 714/七段 変換機を手に入れようやくRAPに手をつけるも、モチベが行方不明 超ハンバーグテニス部 雪子 780/7段 21時に仕事終わって頑張っても家に着くの21時30分過ぎそうなんですが自分参加いいすか?(震え声) 堂島風ちゃん 花村 681/7段 私が一番?やっぱり?そうよね!だって速いもん! タナトスくん大変よく出来ました エリザベス 670/8段 ラビ対それ以外、とても良いと思います 使われモード 美鶴 0 491です!主にお任せします。なんならベスでもナオトでもクマでもいいです650くらいだと思うのでー好きにして下さい ハメロマンコイン 露伴…じゃなかったホモ 666/4段 ジョジョ勢から華麗に参戦(すっとぼけ) オーディン 雪子 695/5段 ラビ以外勢として頑張ります! 家庭用バッド勢 ラ・・・ クマ 862/10段 あの流れだったらラビで出てたけどそれ以外もいるみたいなので キャーッ!女を捨てた彼女 千枝 420/7段 初級千枝です。優しくしてください。 ツンデレ探偵ペロペロ 定…じゃなくてクマ 701 特にふとももをペロペロしたい。 Yeah!☆☆ アイギス 819 謎のラビリス率にワロタ デッド論ふ~ん 陽介 734/7段 ジュネスの面白いネタコン知ってる人教えてください 超ド級のギャンブラー エリザベス 669/5段 セレスさんに足k 大星 真田 683/7段 大星・・・一体何者なんだ チーム分け(締め切り次第追記します) あか 称号 キャラ PSR Yeah!☆☆ アイギス 819 スマイルチャージ ラビリス 750 デッド論ふ~ん 花村 734 バーストエンジェル最高 ラビリス 714 どっせい!職人バカ軍団 ラビリス 700 変態紳士パンツァー ラビリス 690 虚言壁死んでくれる? 完二 700 超ド級のギャンブラー エリザベス 669 キャーッ!女を捨てた彼女 千枝 650 しろ 称号 キャラ PSR 家庭用バッド勢 クマ 862 超ハンバーグテニス部 雪子 780 世紀末バスケ部 番長 783 使われモード 美鶴 750 リビドー ラビリス 730 ツンデレ探ペロペロ クマ 701 オーディン 雪子 695 大星 真田 683 タナトスくん大変よく出来ました エリザベス 670 ハメロマンコイン 完二 666
https://w.atwiki.jp/vip4u/pages/18.html
アンケート 適当にアンケート作ってみた。答えてみればいいんでない? ●お前らの使用キャラは? 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 ラビリス 15 (12%) 2 花村陽介 15 (12%) 3 エリザベス 12 (9%) 4 クマ 12 (9%) 5 カエサル 10 (8%) 6 アイギス 9 (7%) 7 巽完二 9 (7%) 8 里中千枝 9 (7%) 9 鳴上悠 9 (7%) 10 桐条美鶴 8 (6%) 11 真田明彦 8 (6%) 12 天城雪子 6 (5%) 13 白鐘直斗 5 (4%) 14 シャドウラビリス 3 (2%) その他 投票総数 130 ●お前らの苦手キャラは? 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 桐条美鶴 18 (17%) 2 里中千枝 15 (14%) 3 花村陽介 13 (12%) 4 鳴上悠 11 (10%) 5 シャドウラビリス 8 (7%) 6 天城雪子 8 (7%) 7 クマ 6 (6%) 8 ラビリス 6 (6%) 9 全キャラ 6 (6%) 10 エリザベス 5 (5%) 11 巽完二 4 (4%) 12 アイギス 3 (3%) 13 白鐘直斗 3 (3%) 14 真田明彦 2 (2%) その他 投票総数 108 ●ナビは誰使ってるよ? 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 久慈川りせ 26 (37%) 2 クマ 14 (20%) 3 山岸風花 11 (16%) 4 ナビ無し 5 (7%) 5 花村陽介 5 (7%) 6 桐条美鶴 4 (6%) 7 堂島菜々子 3 (4%) 8 アイギス 2 (3%) その他 投票総数 70 ●参戦希望キャラ(プレイアブルでもナビでも)書いてみろよ 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 キタロー 13 (20%) 2 足立透(P4) 12 (19%) 3 人修羅 (真・女神転生III-NOCTURNE) 10 (16%) 4 伊織順平(P3) 10 (16%) 5 コロマル(P3) 5 (8%) 6 メティス(P3FES) 4 (6%) 7 中村あいか(P4) 4 (6%) 8 岳羽ゆかり(P3) 3 (5%) 9 十四代目葛葉ライドウ 2 (3%) 10 久保美津雄(P4) 1 (2%) その他 投票総数 64 以下コメント欄だよ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vip4u/pages/33.html
【告知】だよ 多分最初で最後のイベント告知 16日土曜日の20時位から5人1チーム(予定)のチーム戦行うデス 一応30人まででそこからは補欠勢となります 主催&配信:のと 司会&進行:ヘイハチマンコイン&バスケ お喋り勢 :絶賛募集中(一応4名まで) お喋り勢はやったことない人や大会は出られないけどやりたいって人でも全然おk! バスケさんとヘイハチさんが優しくフォローしてくれるはずだよ! ルール ランダムチーム戦 方式はポイント制ですが対戦順は試合ごとにランダムで決めます (先鋒にいきなり修羅勢が来ることも…) さすがにそれだと暑中勢は全くチームに貢献できねえよ!ってなるので 1R毎にポイントを取得(1R=100pt)する形にします さらにポイントボーナスとしてPSR差10毎に+10pt 最大+100ptまで 修羅勢の対戦時はボーナスポイントを150pt(修羅勢同士でも適用) (修羅勢…9段以上orPSR800以上) ランクマやらない勢はボーナスポイントなし、負けた場合は相手に+50pt/1Rとします (例) PSR650(A)対700(B)の場合2対1でAさんが勝った場合Aさんの獲得ポイント300、Bさんの獲得ポイント100となります 修羅勢同士の場合、互いにボーナスポイント+150つくので仮にストレート勝ちした場合は500pt わからなかったらレスして、どうぞ 大会の録画 第1節(一部)→http //www.ustream.tv/recorded/29326587 第2節 →http //www.ustream.tv/recorded/29326852 第3.4節 →http //www.ustream.tv/recorded/29327904 後夜祭 →http //www.ustream.tv/recorded/29332209 称号 キャラ PSR 段位 備考 1 音ゲー帰ろう ラビリス 640/5段 死体に剣刺し隊 2 明鏡止水ヒートエンド 陽介 650/5段 称号でいいネタが浮かばないんだが? 3 熱アイアンバー 真田 621/7段 こけし可愛いつってんだろ!(ペシッ 4 緑のガチムチ 完二 835/師範代 俺に勝ってエロ画像を貼らせてみろこらぁ!ドン引きさせんぞおらぁ!(声だけ迫真) 5 ダイスキウンコイン カンジ 667 運営司会のヘイハチマンコインさんの大ファンです!空いてるNo5番に参加させて下さい! 6 ごま和え→ ラビリス 578/二段 間に合うかわからないのでとりあえず登録しておく勢 7 確反だがそっとしておこう 千枝ちゃん 382/3段 最近アケコン勢になったお金千枝。ラウンドごとにポイントもらえるんですか!?俺でも活躍できるチャンスがあるじゃないですか!やったー! 8 スマイルチャージ 巽完二 720/8段 フッ…早くも実況練習の成果を試す時が来たようだな…!(震え声)喋り枠空いてたら是非オナシャス! 9 初狩りおじさん アイギス 756/7段 家庭用発売日ぶりにここに来ます、よろしくお願いします 10 ドラゴンロード大好き 美鶴 740/7段 おまかせあれっ(ドヤッ) 11 沈黙のパピヨンハート アイギス 700/7段(番長) 今大会のハズレカードとなります(小声) 12 便所飯それは漢の世界 真田 550/2段 そろそろ中級者って名乗りたいですねぇ 13 ムドオンカレー愛好会 雪子 666&六段 スカルガールズが出るこの大事な時期に大会だと?まぁ、大会の面白さを知った以上当然出るんですけどね 14 ママなっちゃう/// 千枝 681/6段 馴れ合いFUCK隙あらば煽っていこう、殺伐としたボコスカ待ってるよ! 15 世紀末バスケ部 番長(もしかしたら修羅枠回避で美鶴) 745/9段 たまたま9段になってしまったが故に修羅勢認定されて悲しみを背負ったバスケはこちらになりますそんな実力変わらない人に150pt献上する可能性あるとか理不尽じゃありませんかねぇ・・・(白目) 16 ワンチャンインフィニティ二連牙 直斗 717 六段 土曜はアケ行く予定なので遅れるかも!大会後はスカルガールズで僕と対戦しよ! 17 ラビリスの吐息 美鶴←重要 0/10段(推定7段←重要) カエサル王リスペクトでサブで出たっていいじゃない! 18 いいえ エリザベス 756/8 5onって嫌な記憶しか無いんだけど流石に修羅勢扱いはされない・・・よね 19 レベル5デス エリザベス 665/6段 称号エンドオブハートか魔王満月剣も悩んだけどネタ的によさげなこれにした 20 レイアース(MVP) 雪子 627/初段 あちゃーまたMVPとっちゃうかー なお今日の25:30から日テレでGJ部だよ。地域外の人は日テレオンデマンドで26時から見れるよ。今週は妹回だよ 21 ゴムのようなカエサル 真田 730/7段 そろそろ俺も称号変えたいけどゴムサルが定着しすぎて変えていいものなのかどうなのかが悩みどころ 22 光と闇の竜 美鶴 700/8段 暫くやってなかったので優しくしてくれるとうれしいな 23 スタードライバー アイギス 740/8段 STAR DRIVER~輝きのタクト~THE MOVIEすごく面白かったです 24 家庭用パッド勢 クマ 780/8段 ちょっとまだ参加できるか怪しいので登録のみしておきます p4u触れる頻度減って来て悲しい 25 真紅可愛いぜ 完二 646/3段 魅せてあげますよ、エロの力を!コード=Z・I・P ブレイブルー!起動!! 26 千早弁当番 番長 666/6段 うかうかしてると締め切りそうなのでランクマまだやるけどとりあえず参加表明! 27 邪神姉妹次女 アイギス 607/3段 ささみさん@がんばらないは毎週木曜放送中!さらに公式webラジオあすみさん@がんばらないも更新中。がんばらずにみんな見てね!あっでも大会はがんばろう。 28 我、カエサル王 真田 876/師範代 この大会のルールPSRだけ無駄に高い俺殺しすぎィ! 29 消費期限の切れた赤い練りわさび エリザベス 635/5段 どんどんしまっちゃおうねー 30 僕の銀 真田 577/五段 最後のガラスをぶち破れ~♪DTBステマ勢 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vip4u/pages/45.html
VIPの不定期ジムを突破したジムリーダー認定トレーナーの一覧 1、挑戦者枠1つであとはジムメンバーとジムリーダー(部屋に揃うまで挑戦不可) 2、ジムメンバーは順が決まっており、最後がジムリーダーだが、どこかで隠しキャラが発生する事も 3、全員に勝てたら見事ジム突破、バッジがもらえる(そんなもの存在しないのでここで称えられる) 4、誰かに負けた時点で失格、ジム側の提示する時間(20分程度)まで再挑戦不可 ジム側が良いと言えば、連続挑戦以外は可能。終わり際はそういう雰囲気 ホモジム ジムリーダー:ガチャピン 第1回・平成25年6月22日開催分:http //www.twitch.tv/nekosyabi/c/2462887 当日のジムメンバー:性悪ホモ・スマイル・隠しキャラ的な何か 第2回・平成25年7月16日開催分:http //ja.twitch.tv/nekosyabi/c/2587361 当日のジムメンバー:ハチマン・スマイル・隠しキャラ的な何か 第3回・平成26年3月19日開催分:http //ja.twitch.tv/nekosyabi/c/3920809 当日のジムメンバー:ハチマン・淫夢(完ペロ戦時不在)・スマイル・隠しキャラ的な何か ホモジムガチャピン認定トレーナー! 称号or通称 使用キャラ PSR 段位 挑戦回数 獲得時 備考 1 あわび 直斗 771/8段 1回 第1回配信 ガチャピン「だからあわび嫌いなんだよ~」 2 実況ベス エリザベス 776/9段 3回 第1回配信 この部屋の完二耐えてぶっぱしかしないんで抜けます 3 淫夢 美鶴 830/10段 1回 第2回配信 ガチャピン大炎上(精神的に) 直斗ジム ジムリーダー:あわび 平成25年7月11日開催分:http //ja.twitch.tv/nekosyabi/c/2554849 当日のジムメンバー:さぶねろ(淫夢挑戦時不在)・牛泥棒先生・変態・隠しキャラ的な何か 直斗ジムあわび認定トレーナー! 称号or通称 使用キャラ PSR 段位 挑戦回数 獲得時 備考 1 淫夢 美鶴 830/師範代 1回 第1回配信 逆ギレ多くなっちゃったけどごめんね(。・ ω )ゞ 2 がぞう クマ 781/8段 1回 第1回配信 えーとよくわからんけど久しぶりに来たら何かイベントやってるよーって状態なんかな 3 家庭用パッド勢 クマ 862/9段 1回 第1回配信 ふー バッジもゲットしたし次のジムも頑張るクマよ 4 ガチャピン 完二 835/師範代 1回 第1回配信 あれ? イベント戦でまともに勝ったの初めてじゃね?(驚愕) 千枝ジム ジムリーダー:性悪 平成25年7月20日開催分:http //ja.twitch.tv/nekosyabi/c/2607537 当日のジムメンバー:お金・爽健美茶・アゴネット(前半不在)・隠しキャラ的な何か 千枝ジム性悪認定トレーナー! 称号or通称 使用キャラ PSR 段位 挑戦回数 獲得時 備考 1 実況ベス ベス 774/9段 1回 第1回配信 性悪「実況ベス相手に神手はいけない(キリッ)」→即墜ち2コマ 2 パッドクマ クマ 845/10段 2回 第1回配信 シャビ「クマやだ」千枝「クマやだ」シャビ「えっ」 シャビジム ジムリーダー:変態 平成25年8月11日開催分:http //ja.twitch.tv/nekosyabi/c/2729482 当日のジムメンバー:aシャビ・さわやか・ネコ・変態・隠しキャラ的な何か シャビジム変態認定トレーナー! 称号or通称 使用キャラ PSR 段位 挑戦回数 獲得時 備考 1 淫夢 美鶴 830/10段 3回 第1回配信 まさかの残業屠殺に初球×発動 真田ジム ジムリーダー:チベット 平成26年2月16日開催分:http //ja.twitch.tv/nekosyabi/c/3736839 当日のジムメンバー:完ペロ(途中参戦)・gtmtホスト・オサグリ義兄さん・おでん(途中でシブドーに交代)・隠しキャラ的な何か 真田ジムチベット認定トレーナー! 称号or通称 使用キャラ PSR 段位 挑戦回数 獲得時 備考 1 ガチャピン 完二 835/師範代 2回 第1回配信 緑ホモピンラグギレ顔面黒こげクソダイン君でやんす 2 あくねちば ベス 710/10段 3回 第1回配信 全員から散々に言われつつも最後のトリまで挑む 陽介ジム ジムリーダー:変態 平成26年3月8日開催分:http //ja.twitch.tv/nekosyabi/c/3850997 当日のジムメンバー:岡山・タメゴロー・隠しキャラ的な何か 陽介ジム変態認定トレーナー! 称号or通称 使用キャラ PSR 段位 挑戦回数 獲得時 備考 1 パッドクマ クマ 873/10段 1回 第1回配信 「ラグで無効でも良いのよ」→勝ちは勝ちだ、とっときな(上から目線) 2 チベット 真田 789/8段 1回 第1回配信 陽介は嫌だ嫌だ言いながら入ってきてバッジ獲得したチベット君UC 番外編 変態サブウェイ 1、変態の11キャラ→変態陽介→隠しキャラ→変態シャビの順で戦う。11キャラの順は変態の任意 2、11キャラについてのみ、再挑戦時は前回倒したキャラは突破済扱いにする 3、ただし、11キャラ全てを突破して陽介かシャビ×2のどれかに負けた場合、再挑戦時に11キャラのどれか一つ変態の任意で復活 4、挑戦はジムと同じく連続挑戦不可、再挑戦はなるべく10分以上間を空ける様に 5、1回の催しにつき1人5回までの再挑戦で、次回開催時に突破状況は引き継がない 平成25年7月13日開催分:http //ja.twitch.tv/nekosyabi/c/2572199 平成26年3月28日開催分:http //ja.twitch.tv/nekosyabi/c/3970509 全突破者無し 最多数突破者 称号or通称 使用キャラ PSR 段位 挑戦回数 突破状況 備考 1 スノー 番長 780/9段 3回 隠しキャラまで突破 合計挑戦回数3だが最多突破は1回目に達成
https://w.atwiki.jp/vip4u/pages/15.html
開催予定の大会 突発最強決定戦—ランダムチームバトル大会 日程 6/7もしくはそれ以降の土曜日夜(参加者数次第宣伝重点) 終了済みの大会 【すまれぼ4】スマイルレボリューションカップ4 -シングル大会- ゲス大会ランダム3ON(2013/10/5) 【第2回ガチャピン杯。また三人組み作って~(涙目)3on大会】(2013/9/21) 【規制解除記念紅白大会】(2013/9/15) 【紅白戦gtmt杯(仮)】(2013/8/31) 【土星杯】固定2on大会【修羅未満】(2013/8/16) 【ゲス復活祭】(2013/7/28) スマイル上級2on大会【すまれぼ3】(2013/07/) スマイル暑中2on大会【すまれぼ3】(2013/07/5) 【第2回】スマイルレボリューションカップ【すまれぼ2】(2013/06/14,15) 【VIP4Uシングル大会】(2013/05/25) スマイルレボリューションカップ(すまれぼ)(2013/5/13) 【ゲ ス 大 会】(2013/3/23) 【社畜の悲しみぶっぱ大会】(2013/2/23) 【PS3】ランダム5on修羅の門大会(2013/2/9) 【P4U】はい、三人組み作ってー(白目)3on大会【VIP】(2013/2/16) 【第1回ゲスい人からお年玉を強奪しよう!大会】(2013/1/4) 【PS3】VIP最強キャラ決定戦!(2012/12/30) 【PS3】突発!P3VSP4!(2012/12/22) 【PS3】P4U第五回V-1グランプリ - the GOLDEN -(2012/11/24) 【PS3】P4U第四回V-1グランプリ -紅白戦- (2012/10/27) 【PS3】P4U第三回V-1グランプリ -紅白戦-(2012/09/30) 【PS3】P4U第一回VIP初級者卒業大会(2012/09/15) 【PS3】P4U第ニ回V-1グランプリ -紅白戦- (2012/09/01) 【PS3】P4U第一回V-1グランプリ -紅白戦- (2012/08/11) test -- test (2012-08-11 04 32 31) ランバトとかランダム3onとかもやってみたかったり・・・ -- 肉天使 (2012-08-12 01 18 21) ちょっと整理。不備があったら適宜直してほしいクマよ -- 名無しさん (2012-08-13 01 14 50) 2ch規制中なんだけど参加NG? -- 名無しさん (2012-09-01 14 37 04) こっち直接編集するか、ここのコメ欄に書いてくれても大丈夫ですよー -- 名無しさん (2012-09-01 16 04 52) 返答ありがとうございました 直接編集しましたよろしくおねがいしますー -- 名無しさん (2012-09-01 16 45 54) 名前 コメント